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伊豆諸島・利島 震度5弱 新島・神津島近海で相次ぐ地震 注意点は

  • 2023年5月23日

伊豆諸島の新島・神津島近海では5月22日、利島で震度5弱の揺れを観測する地震が起き、さらにその後も地震が相次いでいます。この地域の地震の特徴や今後の注意点などについて専門家に聞きました。

東京・利島で震度5弱(5月22日)

気象庁によりますと、新島・神津島近海では22日昼前から地震が相次ぎ、午後4時42分にはマグニチュード5.3の地震が発生し伊豆諸島の利島で震度5弱、新島で震度4の揺れを観測しました。

気象庁によりますと、東京・利島で震度5弱の揺れを観測したのは3年前の2020年12月18日に発生した新島・神津島近海を震源とするマグニチュード5.0の地震以来です。

長周期地震動「階級1」も観測

利島で震度5弱の揺れを観測した22日の地震などでは、長くゆっくりとした揺れ、長周期地震動の階級1が観測されました。4つの階級のうち最も小さい「階級1」の揺れを伊豆諸島の利島と新島で観測しました。
気象庁は階級1の揺れは「やや大きな揺れ」で、高い建物の室内にいるほとんどの人が感じ、ブラインドなどのつり下げたものが大きく揺れるとしています。

相次ぐ地震 強い揺れを伴う地震に注意

この震度5弱の地震のあとも新島・神津島近海では地震が相次ぎ、昨夜7時46分には利島と新島で震度4の揺れを観測、23日の午前4時31分には利島で震度3の揺れを観測するなど、震度1以上の地震は午前7時までに37回にのぼり、その後もさらに地震が観測されています。

大きな地震が起きてしばらくたってから同じ程度の地震が発生したこともあるとして、気象庁は当分の間、強い揺れを伴う地震に注意するよう呼びかけています。

“ふだんから地震多い領域 非常に注意する必要”

東京大学地震研究所の古村孝志教授に伊豆諸島の利島で22日、震度5弱を観測した地震について聞きました。

〇震度5弱の地震(5月22日)
伊豆諸島近海はふだんから地震が多い領域で、いったん地震が起きると長い間、続くという特徴があるため非常に注意する必要がある。今回の地震の規模はマグニチュード5クラスとそれほど大きくないが、震源が浅いため震源に近い島で大きな揺れを観測した。

〇今後の注意点
今回地震が起きた場所は2020年や2018年にも地震が続いているほか、それより前の2000年には6月から8月にかけて3か月もの間、揺れを感じる地震が続いた。今回よりもっと規模が大きな震度5強や6弱の揺れを観測したこともある。揺れが小さくても地震が繰り返し続くと崖崩れや落石による被害などが起きるおそれがあるため、今後の地震活動に注意し、急な斜面など危険な場所には絶対に近づかないでほしい。

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