シュトボー
  1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. シュトボー
  4. 千葉県で震度5強 高層マンションのエレベーターは? 注意点は?

千葉県で震度5強 高層マンションのエレベーターは? 注意点は?

  • 2023年5月11日

5月11日、千葉県木更津市で震度5強の揺れを観測した地震の影響で、首都圏各地で多くのエレベーターが一時、自動停止しました。東京・江東区の高層マンションでも一時、停止し、およそ5時間にわたって止まったケースもありました。高層マンションではどんな状況だったのか、またエレベーターに乗っているときに地震が発生した際の注意点をまとめました。

高層マンションのエレベーターは

5月11日の午前4時16分ごろ発生した千葉県木更津市で震度5強の揺れを観測した地震で、東京・江東区では震度3を観測し、多くの高層マンションでエレベーターが一時、停止しました。

東京の湾岸部にある豊洲エリアでは多くの高層マンションが建ち並んでいて、住民に話を聞いたところ、少なくとも5棟のマンションで揺れのあとエレベーターが止まったということです。
このうち4棟については5分から長くても2時間ほどで復旧したということで、11日の朝も住民たちは通常通りに通勤や通学をしていました。

およそ5時間にわたり停止したケースも

ただ、52階建てのマンションでは11日午前9時の時点で高層階に4基あるというエレベーターすべてが止まっていて、ふだんは貨物などを運ぶ補助エレベーター1基だけが動いている状況だったいうことです。
このため住民の中には非常階段を使って10階以上おりて、エレベーターに乗ったと話す人もいました。

50階に住む40代

1基だけしか動いていないので混雑していたし、みんなそのエレベータ-を使うので各階に止まって、下に降りるまでにかなりの時間がかかりました。今後、大地震が来てすべてのエレベーターが止まった時のために備蓄は大切だと思いました。

住民によりますと午前10時までにいずれのエレベーターも復旧したということですが、およそ5時間にわたって停止し、住民の生活に影響がでました。

エレベーターで地震 4つの注意点

エレベーターに乗っているときに地震が発生した際の注意点です。

【すべての階のボタンを押す】
突然の地震で、エレベーターの中で揺れを感じたときは、まず、即座に自分のいる階の近くからすべての階のボタンを押してください。
エレベーターが完全に非常停止する前に近くの階に安全に止まることができる可能性があります。
緊急地震速報に反応してすぐにボタンを押すことも有効です。

【ドアを閉めてみる】
また、エレベーターが非常停止した場合、ドアの一部が開いていることがあります。エレベーターはドアが開いていると電気回路が落ちる仕組みになっているため、完全に閉めることで、再び電気が通る可能性もあります。
通常、閉じ込められたら「ドアを開けよう」とすると思いますが、「ドアを閉める」ことを試してみてください。

【非常呼び出しボタンを何度も試す】
エレベーターには、外部につながる非常ボタンが必ずついています。このボタンを押すと、外部と連絡が取れる可能性があります。
すぐにつながらない場合も、諦めずに何度も試すことが大事です。

【声ではなく大きな「音」を出す】
閉じ込められていることを外に知らせるには、音を出すことが有効です。固いもので音を響かせるようにたたくと外に聞こえやすいほか、ホイッスルがあれば大きな音がでます。
大声で助けを呼びたくなりそうですが、外に届きにくいだけでなく、体力を消耗するおそれもあります。助けを呼ぶには、「大声」よりも「大きな音」と覚えておいてください。

震度4程度まで 故障などなければ自動復旧

エレベーターを管理する会社によりますと、震度4程度までの揺れでは多くのエレベーターが自動停止した後、故障などがなければ自動で復旧する仕組みになっていて、震度3を観測した都内では、多くが安全確認を含めても数時間以内には復旧したとみられるということです。

“地震がいつ起きても不思議ではないと考え備える必要”

東京大学地震研究所 佐竹健治教授
「震度5や6を観測する地震が起きると、その後1週間程度は同じような強い揺れの地震が発生する可能性が高いとされている。ただ、関東地方はもともと地震活動が活発な地域なので、1週間に限らず地震がいつ起きても不思議ではないと考え、備える必要がある」

ページトップに戻る