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藤井フミヤ40周年ラジオ特番~歌はタイムマシーン 写真記事化

  • 2023年10月20日

歌手・藤井フミヤさん。 
ことし(2023年)9月21日にデビュー40周年を迎えました。 
その9月に、ラジオ第1でおよそ3時間にわたって『歌は「タイムマシーン」~藤井フミヤデビュー40周年特番~』を全国放送しました。 

「歌はタイムマシーン」と語るフミヤさん。 
番組では、フミヤさんの歌声がタイムマシーンと化していざなうさまざまな思い出について、リスナーの皆さんからリクエストをいただきました。 

スタジオにはフミヤさんに加え、チェッカーズのデビュー初期からフミヤさんの取材を続ける音楽ライターの森田恭子さんと、ファン歴30年以上の三條雅幸アナウンサー『NHK NEWS おはよう日本』平日キャスター)。 
さらに、コメントゲストとして、フミヤさんの歌唱をキーボードの演奏で支えるSUNNYさんにもご出演いただきました。 
番組を通じてスタジオ全体がタイムマシーンと化し、さまざまな思い出話が語られ、さまざまな“歴史”がひもとかれる3時間でした。 
「ラジオなのにかっこいい」というつぶやきも拝見しましたが、たくさんのレアショット写真も交えて藤井フミヤさんの魅力を掘り下げます。

※記事の最後に「映像化」の情報もあります!

藤井フミヤさん
森田恭子さん
三條雅幸アナウンサー
SUNNYさん

こんにちは、藤井フミヤです。特番「歌はタイムマシーン」始めるぜ!

♪BGM「タイムマシーン」

 

スペシャルゲスト!藤井フミヤさんです!

ゲストと言われてもちょっと照れますが、藤井フミヤです。よろしくお願いします。

さらに、もうお一人!チェッカーズ時代から長らくフミヤさんを取材してこられました、音楽ライターの森田恭子さんです。よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

古いつきあいで言うと3本指に入るくらい長いつきあいです。

いつもお世話になっています(笑)

いや、こちらこそ(笑)

昔のお話などもじっくり伺いながら進めていければと思っています。さて、この番組のタイトルにあります通り、藤井フミヤさん、今月(9月)21日にデビュー40周年を迎えられました。おめでとうございます!

ありがとうございます。

どうですか、デビュー40周年。今、心境としては?

40年、比較的あっという間だった感じがするんですけど、でも時代でいうと、やっぱり昭和・平成・令和と3つまたいでいるし。40年前「オギャー」と生まれた子が40歳ということは、まあまあ中年になっているわけだから、まあまあ長いこと歌っているなって感じはしますね。

(心の声:私、実は41歳です…)

40周年ということで、フミヤさん、ツアーもスタートされまして。先週9月23日から全国全47都道府県、60公演が…

全国の都道府県をまわるツアーはたぶんやったことがないと思う。

そこが意外だったんですよね。

(各都道府県に)行っているのは行っているんですよ。ただ1ツアーの中で、全都道府県というのは、結構、初老体にムチ打って(笑)

ベストアルバム中のベストアルバムという感じで。ああこの曲も!この曲も!という…

40周年なんで、だいたいかゆいところに手が届くじゃないけど、だいたい網羅できているような…


番組タイトルにある「タイムマシーン」。これは1995年にリリースされたシングルです。その「タイムマシーン」に私たち、そしてリスナーの皆さんと一緒に“乗車”しまして、今日は、フミヤさん、そしてチェッカーズの名曲たちとともに当時の思い出にいざなっていただこうという3時間になればと思います。

「タイムマシーン」ですね。

音楽というか歌は、今、世の中に現存している、タイムマシーンに一番近いような効果をもたらすというか、その瞬間に戻れちゃいますからね。

森田さんも、うんうんと…

思います!思います!

だから、3分とか4分くらいの世界なんですけど、歌って。でも、そういうパワーを持っていますよね、うん。

音楽ライターの森田恭子さんも、タイムマシーンに乗って、当時のチェッカーズエピソードを話してくださいました。

ずっと取材をしていて、その解散が決まってからのインタビューっていうのがあったんですね。

うん、覚えているんだ?

そりゃ覚えていますよ。大変だったんですから!

大変だったんだ?

その7人一緒のインタビューと、あと、1人1人別々のインタビューと、雑誌としては1回で2号分の取材があったんですけども、その全員のときはやっぱり皆さん口が重いので…

重いよね、言いたいことも言えないもんね。

そうなんですよ。そのときにフミヤくんが「この取材はつらかろうね」って言ってくれて、それがちょっと救いに、そのときはなりましたけど。


フミヤさんの歌声によって「タイムマシーン」に乗ったリスナーの皆さんからのリクエスト投稿に、フミヤさん自身が大笑いしたり、真剣な表情で聞き入ったりしていました。

(恭子さん・東京都・40代・女性) 

フミヤさんのライブ中に起こったキューンとする思い出があるこの曲。 
突然、お隣の男性に「おひとりですか?」と聞かれて「そうです」と私。 
お話を伺うと私よりも6歳年下。 
しかもなかなかのさわやかイケメンさん。 
彼「昔からフミヤさんをよく聞いていたけれど、ライブに行くチャンスがなく、たまたま仕事が休みだったので勇気だして一人で来ました。」 
私「女性ばかりでびっくりでしょ?」 
彼「はい」と照れ笑い。 
私「せっかくだから、楽しもうね。」  
そんなこんな当たり障りのない会話を交わしつつコンサートがスタート。 
中盤。しっとりと『TRUE LOVE』を歌い終わった時に、、 突然、ぎゅ~~~っと、手を繋がれ。 
ん??? おっ? おっ?? お~~~~~~~っ。。。 
何が起こったのか一瞬分からず。 
これは大人な女性を演じねば!と冷静さを保ちつつ。小声で「手汗びっっしょりだね・・」と、笑ってかえすと 我に返ったのか、慌てて手を離し照れ笑い。 
2時間だけの、小さな恋物語。 今でも『TRUE LOVE』を聞く度に、あの時のドキドキが思い出されます。

マジか、いい思い出だなそれ!!

フミヤさんの目の前で、こんなことが起きていた。

キューピットですね!

そうだね、これはなかなか、勇気を出したと思うね。

でもやっぱり盛り上がっちゃったんじゃない?ロマンチックな気持ちになっちゃったんじゃない?

なんかちょっと、お姉さん的なお返しも欲しかったね!

どうすればよかったのかしら、こういうときは…

そうね、やっぱり握り返す感じだろうね。指を絡めるとか。

何指ですか?

ちょっと握りを変えて、指を絡ませる。

できないよう!

フミヤさんが歌っているときにそういうことが…

いいんだよ、そういうことが起きたほうが、人生ね、うん。


(美悠さん・秋田県・10代・女性) 

私は現在、高校2年生です。 
フミヤさんのファンクラブに入ったのは中学3年生の頃だったと思います。 
私は中学生の頃、お先真っ暗で、苦しくてたまらない期間がありました。 
学校にも行っていませんでした。 
その時「夜明けの街」という曲に出会いました。 

「笑っていても じつは辛い事があったり 
誰かといても なんだかひとりぼっちで」 

「眠れなくても 夜空に星はいつもあって 
淋しすぎても 慣れてしまう事もある」 

この歌詞が刺さりました。 
自分の今までのおもいが「分かってもらえた。」「寄り添ってもらえた。」色々な感情が混ざり、涙がとまらなくなりました。 
そしてフミヤさんを生きがいに、前に進もうと思えました。 
自分で決めた高校に入学し、すてきな仲間に出会い、人目が怖かった私が、人前に出るだけで吐き気や動悸(どうき)に襲われていた私が、今では軽音部で部長をやることができています。 
フミヤさんのおかげでここまで変われました。 
本当に感謝しかありません。 
「夜明けの街」は私に寄り添い、前に進ませてくれた大事な一曲です!

すごい処方箋だなー。

いやー、なんかこう、歌手冥利(みょうり)に尽きるというかね。

いいお話ですね!

こういうこと言われるとね、やっぱり、頑張っていい歌、作んなきゃと思いますね。

やっぱ歌詞書いていて思うのは、みんな孤独なんですよね。家族がいたとしても、友だちがいたとしても。だから、その孤独な部分に響くように、と思っては書いていますね、うん。


また、番組が進むにつれ、三條アナウンサーのフミヤさんへの思いがあふれ出る瞬間もありました。

実は小学校の頃からフミヤさんの大ファンでして、仕草などもよくマネして(笑)

どの仕草よ?鼻触るところ?

「TEARS」というアルバム、足を組んでいる姿のジャケットなんですけど、このかっこいい足の組み方を研究して。右足を上に組んでいらっしゃいますよね。右が上かと。手はどうするんだと。右手をその右足の上に乗せるのかと。で、左手と…

なるほどね。そういうところからマネしているんだね。

マネしていました。もう人生4分の3、フミヤさんとともに…

きょうもチェックのシャツがとてもお似合いで!

ツアーTシャツも着てくれて!

ねえ!靴下もチェック!

もう完全なりきって、心は(笑)

番組では、三條アナウンサーに「1曲リクエストを」とお願いしていましたが、なんと4曲も! 
その全容を大公開します。

【Friends and Dream】 
小1のころ、紅白歌合戦で見たチェッカーズ。当時、私はオランダに住んでいて、日本の番組はあまり見られませんでした。そんな中、親戚が送ってくれた紅白歌合戦を録画したビデオでチェッカーズに出会いました。一気に引きこまれたのは、やんちゃそうなお兄さんが男の友情を歌う姿。やんちゃそうなのに、歌い終わりに右手を左胸の辺りにもっていき紳士的に一礼するギャップもまたかっこよかった。ビデオを巻戻しては何度も見ている息子に、母は「あんた、また見てるの?」とあきれていたものです。海外で触れられる限られた日本の番組で見るフミヤさんの歌や姿に心躍らせていました。 
この曲を選んだ理由がもう一つ。歌詞に大きな影響を受けたからです。「言いたくないなら聞きはしない 朝までグラスに酒 注ぎ足してやるだけさ」。あれこれ聞き出そうとするのではなく、そっと寄り添い、本人のタイミングが来るのを待つ。作詞したフミヤさんの優しさを感じました。大人になった今も、友人・同僚に接する際はこれを心掛けています。 

【三日月】 (アルバム「ソラモヨウ」収録) 
初めてフミヤさんのライブに行った高1の冬を思い出します。「三日月」は、そのライブの最初の曲。場所は日本武道館。目の前に現れたフミヤさんを見たとたん、「ずっと憧れてきた藤井フミヤって実在するんだ。本当にいてくれたんだ」という喜びに満ちてきました。初めて聴くフミヤさんの生歌。その声量や声の厚みはものすごく、バズーカ砲を食らったような強さと、包み込まれるような温かさが一緒にやってきました。「大人の本気ってすごい。プロってすごい。藤井フミヤってすごい」。自然と涙がこぼれ落ちてきました。「自分は将来どんな仕事に就くかわからないけど、こんなふうに人に本気を伝えられる大人になりたい」と思ったのをはっきりと覚えています。 

【Life is Beautiful】(アルバム「Life is Beautiful」収録) 
去年担当した「ゆく年くる年」の放送当日、休憩時間に聴いていた曲です。去年はコロナ禍に加え、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり命や平和について改めて真剣に向き合う一年になりました。休憩中、この曲を聴きながら何気ない日常の大切さ、新年が良い年になるようにという期待をどのように視聴者のみなさんと共有しようか考えていました。 
余談ですが、私の場合は、緊張すると重心が上に上に上がってきてしまう感覚があります。それを鎮める意味でも静かなこの曲を聴いて気持ちを整えていました。 

【ONE NIGHT GIGOLO】 
小学生のころに聴いて疑問に思いました。歌詞にある「Vodka と Musk の香り残し」のムスクってなんだろうと。辞書で調べて「香水に使われる香りか!」と知りました。その後、社会人になって初めて買った車に載せる芳香剤に選んだのは迷わずムスクの香り。車内はとても心地いい空間に。おかげで今も免許の色はゴールドです。


番組もいよいよ、クライマックスに差しかかってきました。

さあ、なんと皆さん!フミヤさんに1曲特別に弾き語りを披露していただけることになりました。ありがとうございます。

やったー!

やったー!何を歌おうかなと思って…

どの1曲を披露していただけるのでしょうか?

意外と「TRUE LOVE」とかが(弾き語りでは)多いんですけどね。きょうは、ちょっとチェッカーズのやつを歌おうかなと思って。チェッカーズのナンバー、めったに歌わないんですけどね。うまくいくかどうか、ちょっとわからないっていうね。

はい……曲は?

曲は、『涙のリクエスト』

ありがとうございます!それではご準備よろしいでしょうか、フミヤさん。

うん、間違えたらもう1回やるんで大丈夫。

では、フミヤさんご本人による弾き語りで、「涙のリクエスト」。

ありがとうございました…

ありがとうございました!

ダメだ…

三條さんが…

すみません…

泣くんじゃない!

ごめんなさい…

だってこんな近くでね、聴けたんですもんね。

フミヤさんご本人による、弾き語りでお送りしました。『涙のリクエスト』、ありがとうございました(涙声)。

本当に、涙、涙のリクエストですね。

ははは!

ごめんなさい…

すごいね、三條くん、「涙のリクエスト」で泣くなんてね。

でも、やっぱりニュースとかで拝見しているとわからない三條さんにね、すごくこう…

本当にフミヤさんの歌を目の前で聴かせていただけるなんて、本当に…

女の子の涙はよく見ることあったけど、なかなか男子の涙はね…

ああ、でも、ホントに素敵ですね。

本当にありがとうございます…

もしかしたら三條アナウンサーの涙は、フミヤさんのこうした存在意義によって導かれた必然だったのかもしれません。

でも何でしょうね。もうライフワークというか、自分の人生ですよね、歌うということが。だから、歌うために生まれてきたんだと、今や思っております。

おー!

おー!かっこよかったですね…

かっこいい…

ははは!

特番のラストは、フミヤさんがコンサートの最後におっしゃる、あの決めゼリフで締めていただきました!

それじゃみんな、また一緒に遊ぼうぜ!

 


特番収録直後のインタビューです!


今回の特番は、三條アナウンサーの「藤井郁弥/藤井フミヤ」コレクションでスタジオを彩ってもらいました。 
「ほんの一部です」と三條アナ。


特番を制作した、千葉放送局の新井信宏と申します。 
肩書はアナウンサーですが、ふだんはほとんど番組制作の仕事をしています。 
「なぜ千葉放送局の制作でフミヤさん特番を?」とお思いになった方がたくさんいらっしゃったかと思いますが、私が東京のラジオセンターから2年前に転勤し、現所属が千葉放送局だからという理由だけです…すみません。 

今回の特番は、10年ほど前に岡山放送局で三條雅幸アナウンサーと同僚だったときの、ある“約束”から始まりました。 
互いに男性のフミヤさんファンが周りになかなかいない中、席が隣だったということもあり、度々フミヤさん談義を交わしました。 
私が福岡放送局へ転勤する際には、三條アナウンサーの同期のフミヤさんファンの男性カメラマンと一緒に、「藤井郁弥/藤井フミヤ」しばりカラオケで送り出してくれたこともありました。 
そして、「いつかフミヤさんの番組を作ろう!」…そんないつか交わした“約束”が10年以上の時を経て今回、実現しました。 

40周年の全国ツアーが始まったばかりなのにもかかわらず、3時間の収録に参加して弾き語りで生歌唱まで披露してくださった藤井フミヤさんに、本当に感謝の気持ちしかありません。 
事前に森田恭子さんとやりとりをした際に「フミヤくん(※注釈)を温かくお迎えできればと思います」といただきましたが、収録当日を迎えると逆にフミヤさんが温かい空気感で番組を包み込んでくださいました。 
そして放送後、たくさんの「温かい番組!」というつぶやきをいただき、すべてがつながったことに再び感謝の気持ちでいっぱいになりました。 
(※注釈:森田さんはチェッカーズ時代の初期から取材を重ね、当時から「フミヤくん」と呼んでいるそうです。) 

また、特番を制作する中で、時には壁に直面することもありました。 
そんなとき、三條アナウンサーと「フミヤさんならきっと、こういうときでも笑顔で振る舞うんだろうね」と士気を高めました。 
フミヤさんは、同性からしても永遠の憧れです。 
45周年、50周年…の特番もよろしくお願いします!


最後に「映像化」の情報です!

このラジオ特番の模様は一部、NHKのYouTubeチャンネルで視聴可能です(11月10日から2か月間限定公開中)。


「【藤井フミヤ】デビュー40周年 名曲「涙のリクエスト」をフルコーラスで弾き語り 涙を誘う場面も!?| ひるまえほっと | NHK」

※NHKサイトを離れます
 

  • 新井信宏

    千葉放送局・コンテンツセンター

    新井信宏

    アナウンサーとしては「夢に迷い 無口な旅人」です。

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