NHKさいたまブログ

さいたま市の北浦和駅近くで、“おもちゃのブロック”やゲームなどを楽しめるカフェを経営している前原浩(まえはらひろし)さん。

かつて、おもちゃの会社で商品開発や販売促進に携わってきた経験から、ブロックを使ったワークショップを通じて「子どもたちの可能性を引き出そう!」という取り組みを行っています。

そんな前原さんに、その具体的な方法と、今、関わっている「STEM教育」について、齋藤 恵梨キャスターとともにうかがいました。

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スタジオには、色とりどりのブロックのパーツを組み合わせた前原さんの作品が。

北浦和で行われている阿波おどりの「女性の踊り手」や、img_20230922162631.jpg


 
さいたま局のキャラクター「鉄どーもくん」
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さらには、おなじみのアニメキャラクターなど、どれもリアルな出来栄えでビックリ!そこに、ブロック作品作りのエッセンスが込められているということがわかりました。多様なパーツを選んで、組み合わせる。「その作品専用」のパーツはありません。ホンモノそっくりの造形を、設計図やイメージ図なしに組み立てる。トライ&エラーの繰り返しです。

「上手くいかなければ、また崩して、作り直せばいい」
子どもたちは前原さんから、そんな考え方を学ぶんです。

さらに、参画している「埼玉大学STEM教育研究センター」の活動についても話が及びました。Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学) ・Math(数学)の頭文字をとって名付けられたSTEM教育は、“つくるために調べる”“調べながらつくる”ことで問題解決能力を育み、実社会でイノベーション(革新) を起こす人材を育成するための教育として、近年、注目を集めています。

前原さんはこれを「横串を通す教育」と表現しました。
それぞれの"分野"についてのみ学ぶわけではない、すべてが関連して、つながっている、というわけです。

センターでは、参加している子どもたちひとりひとりがそれぞれテーマを決め、研究員となって、最後に発表に臨みます。

その研究テーマは大人顔負け!
「宇宙エレベーター」「四足(二足)歩行ロボット」「サッカーロボット対決」などなど……。

子どもたちの未来の可能性を感じて、ワクワクしたと同時に、発表の出来について「優劣」をつけるわけではないという話も印象的でした。

一方で、「生きづらさ」を抱える子どもたちにとっても、「集中できるもの」「熱中できるもの」をブロック作品づくりから始めてみることで、社会への関心や興味の幅を広げていって欲しいという話にもなりました。

「親」としての立場で、わたしが率直に投げかけたことについても、快活に答えて下さった前原さん。このほかにも、ハタと膝を打つ話が盛りだくさんです。ぜひとも聴き逃し配信で、お聴きください。

聴き逃し配信は⇒こちらから

 

【まちむら便り】は、日高市で行われている「巾着田曼殊沙華(きんちゃくだ・まんじゅしゃげ)まつり」について、日高市役所 産業振興課の小沢星(おざわあかり)さんと電話を結んでお届けしました。

日本最大級!およそ500万本の真っ赤な曼殊沙華(彼岸花)が咲き誇る風景。これらは人工的に植えられたものではなく、川を流れてきたであろう球根が根付いてできたと考えられているそうです。すごい!

今週末から来週末にかけてが見頃になりそう!とのこと。期間中には、日高市の特産品を揃えた「うまいもの市」や、4年ぶりの開催となる「栗フェスティバル」も行われます。

この季節しか見られない「映える」風景を“マナーよく”楽しんでくださいね。

*「巾着田曼殊沙華まつり」の開催は、今のところ10/1の日曜日までですが、咲き具合によって延期することもあるそうです。