方四島も極寒の地
北海道のハウス技術を」農相

ロシアで開かれている農業の博覧会に、吉川貴盛農林水産大臣が出席し、日本とロシアの経済協力を農業の分野でも強化するよう呼びかけました。

吉川農林水産大臣はロシアの首都モスクワで10日、ロシア政府主催の農業博覧会の開会式に出席しました。

農業博覧会には日本の企業や大学など合わせて13の団体が出展し、吉川大臣はメドベージェフ首相に対して、日本の食品や農業技術について説明していました。そして、ロシア政府で農業を担当する大臣などと相次いで会談し、農業分野での協力関係を一層強化するよう呼びかけました。

2年前、安倍総理大臣がプーチン大統領に提案した「8項目の協力プラン」に基づき日ロ両政府が経済協力を進めた結果、これまでに157件の民間のプロジェクトが新たにうまれました。このうち農業分野では北海道の寒冷地技術を利用した温室の導入や、日本製の肥料をロシアで販売する計画などが進んでいます。

会談を終えた吉川大臣は、両国が検討している北方領土での共同経済活動について「北方四島も極寒の地だから北海道のハウス技術がいかされると思う。日ロの農業協力をしっかりサポートしていきたい」と話していました。