国外相 ASEAN会合
日本非難「一方的で恣意的」

日本政府が輸出管理の優遇対象国から韓国を除外する決定をしたことについて、韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相は、3日もASEAN=東南アジア諸国連合の関連会合の中で改めて日本を非難するとともに、国際社会に訴えかける姿勢を強めています。

韓国のカン・ギョンファ外相は3日午前、タイの首都バンコクで、ベトナムやカンボジアなどメコン川流域の5か国の外相との会議に臨みました。

カン外相は冒頭、日本政府が輸出管理の優遇対象国から韓国を除外する決定をしたことなどについて、「一方的で恣意的(しいてき)だ」と述べ改めて非難しました。

そのうえで「日本の措置は地域の経済に深刻な損失を及ぼしかねない。こうした状況で貿易を拡大するために、われわれはできることはすべてやらなければならない」と述べ、各国に対し韓国と連携して対応することを求めました。

韓国のイ・ナギョン(李洛淵)首相は3日の臨時閣議で、国際社会に「日本の措置は不当だ」とする主張への理解を広げていく考えを示していて、韓国政府は今後も、国際会議の場などを通じて各国に訴えかける姿勢を強めていくものとみられます。