SEAN議長国タイ外相
「日韓は対話通じ改善を」

韓国向けの輸出管理をめぐって対立する日本と韓国は、タイで開かれているASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議の場でもそれぞれが自国の主張の正当性を訴えました。ASEANの議長国を務めるタイのドン外相は、2日夜の記者会見で日本と韓国が互いに向き合い対話によって関係の改善を図るべきだとする考えを示しました。

会見の中でタイのドン外相は、「どのような摩擦であっても顔を突き合わせて対話を増やす努力をすれば解決できるはずだ」と述べ、対話の重要性を強調したうえで、日本と韓国は互いにしっかりと向き合い対話によって関係の改善を図るべきだとする考えを示しました。

一連の外相会議ではASEANの国々と中国が領有権を争う南シナ海の問題についても議論されました。

この中でASEAN各国が、引き続き現状に対する懸念を示した一方、ASEANが中国と策定を目指す、紛争を防ぐためのルールづくりでは一定の進展があったとしています。

ドン外相は、こうした会議の結果を踏まえたうえで引き続き、事態の改善に向けて各国の協力を促していくとしています。