4年前にくじ引きで落選 繰り上げ当選を決定 相模原市選管

3月の市議会議員の死去に伴う繰り上げ当選の手続きをしていなかった相模原市の選挙管理委員会は、選挙会を開き、前回・4年前の選挙で落選した候補者の繰り上げ当選を決めました。

4月13日午後7時から選挙管理委員長や当時開票に立ち会った市民が参加して選挙会が開かれ、4年前の選挙で落選した松浦千鶴子さんの繰り上げ当選を決めました。

松浦さんは、最後の議席を獲得した候補者と得票が同数になり、くじ引きで落選しました。

3月に市議会議員が亡くなって欠員が出た際に、本来、繰り上げ当選の手続きが行われるはずでしたが、松浦さんが指摘するまで選挙管理委員会は気付かなかったということです。

選挙会のあと、選挙管理委員長から松浦さんに4年前の選挙の当選証書が手渡されました。
松浦さんは「複雑な気持ちですが、当選証書をいただいたので、自覚を持って活動していきたい」と話していました。

松浦さんは、4月9日に投票が行われた相模原市議会議員選挙で当選していて、30日からは、2期目の議員として活動するということです。

相模原市選管謝罪「市議死去も繰り上げ当選手続きせず」

神奈川県相模原市の選挙管理委員会は、市議会議員の死去に伴い、必要な繰り上げ当選の手続きを行っていなかった問題で、選挙管理委員会が記者会見を開き、「認識不足を重く受け止める」として謝罪しました。

相模原市の選挙管理委員会は13日、市役所で記者会見を開き、必要な繰り上げ当選を行わなかったことについて経緯を説明しました。

公職選挙法では、欠員が出た場合、選挙から3か月以内の場合に繰り上げ当選を実施すると定めていますが、選挙で得票が同数で当選者をくじ引きで決めた場合は、3か月以上たっていても繰り上げ当選とするとしています。

3月に市議会議員の死去で欠員が出た際、前回、4年前の選挙で、くじ引きで落選した松浦千鶴子さんが繰り上げ当選するはずでしたが、選挙管理委員会は、松浦さんに指摘されるまで気付かなかったということです。

これについて、会見で「くじ引きの場合の規定は認識していなかった」と述べ、法律への理解が足りなかったと説明しました。

そのうえで、「指摘が無ければ、繰り上げ当選にならなかった可能性もある。深くおわび申し上げます」と謝罪しました。