「『ありもしないことだ』という認識は変わっていない」高市氏

放送法が定める「政治的公平」の解釈に関する総務省の行政文書をめぐり、高市経済安全保障担当大臣は、みずからに関する4枚の文書の内容はねつ造だという認識に変わりはなく、発言は撤回しない考えを示しました。

一連の行政文書には、安倍政権当時、総務大臣だった高市経済安全保障担当大臣が、放送法が定める「政治的公平」の解釈をめぐり、安倍総理大臣と電話で協議したなどと記載されたものが4枚ありますが、高市大臣は「ねつ造だ」と否定しています。

高市大臣は、3月17日の記者会見で改めて認識を問われ、「国会では『不正確だ』と答弁している。『ねつ造』と言うのは、ことばがきつすぎるかなということで、そう答弁しているが、『ありもしないことだ』という認識は変わっていない」と述べ、ねつ造だとする発言は撤回しない考えを示しました。

一方、高市大臣は、3月17日の参議院内閣委員会で、先の質疑で「答弁が信用できないのであれば質問をしないでほしい」と述べたことについて、野党側から質問権を軽視する発言だと撤回を求められました。

これに対し、高市大臣は「呼ばれたら国会に出てきて答弁している。質問ができないような状況をつくったとは考えていない」と反論しました。