4月の統一地方選 41道府県議選に立候補予定3000人余

4年に一度の統一地方選挙は、知事選挙や道府県議会議員選挙などの投票が行われる来月9日まで1か月となりました。NHKのまとめによりますと、41の道府県議会議員選挙に立候補を予定している人は、前回・4年前とほぼ同じ3000人余りで、各党は勢力の拡大に向けて、総力を挙げて選挙戦に臨む方針です。

4年に一度の統一地方選挙では、前半、後半合わせて980余りの選挙が予定されています。

NHKは全国の放送局を通じて、9日正午現在の立候補予定者の数をまとめました。

それによりますと、前半の来月9日に投票が行われる
▽9つの道府県の知事選挙には 合わせて29人
▽6つの政令指定都市の市長選挙には合わせて18人が
それぞれ立候補を予定しています。

知事選挙では
▽与野党が全面的に対決する構図となっているのは北海道の1つだけで
▽奈良と徳島は、「保守分裂」の選挙となる公算です。

このうち奈良は、日本維新の会の候補や共産党の推薦候補も加わり、激しい戦いとなる見通しです。

また
▽大阪は知事選挙と市長選挙のダブル選挙で、大阪維新の会とほかの党などの候補が争う見通しとなっています。

さらに
▽大分は自民・公明両党が支援する前の大分市長と、4年前の参議院選挙で野党統一候補として当選した参議院議員の争いとなる見通しです。

このほか
▽神奈川は自民・公明両党が推薦する現職や、共産党が推薦する新人が立候補を予定しています。

▽福井、島根は自民・公明両党や立憲民主党などが支援する現職に共産党の候補などが挑む構図となっています。

▽鳥取は今のところ現職のみが立候補を表明しています。


一方
▽41の道府県議会議員選挙には
前回より5人少ない3057人が立候補を予定しています。

立候補者数が定員を上回っているのは全体の939の選挙区のうち、545の選挙区で、およそ6割にとどまっています。

また、女性の候補者は476人で全体の15.6%となっています。

政党別では
▽自民党が1301人
▽立憲民主党が245人
▽日本維新の会が201人
▽公明党が167人
▽共産党が178人
▽国民民主党が46人
▽れいわ新選組が2人
▽社民党が6人
▽参政党が26人
▽諸派が50人
▽無所属が835人です。

このほか、来月23日に投票が行われる統一地方選挙の後半では
▽223の自治体で市区町村長の選挙が行われる予定で、合わせて349人が立候補を予定しています。

また、後半の選挙に合わせて
▽千葉5区と和歌山1区、山口2区と4区で衆議院の補欠選挙が行われるほか、参議院大分選挙区でも補欠選挙が行われる見通しです。

今回の統一地方選挙では、人口減少対策や子ども・子育て政策、地域経済の活性化などをめぐって論戦が交わされる見通しで、各党は勢力の拡大に向けて、総力を挙げて選挙戦に臨む方針です。