首相の長男 公用車観光報道 “不適切な行動なし” 官房副長官

岸田総理大臣の欧米歴訪に同行した長男の翔太郎秘書官が、公用車で観光などを行ったと報じられたことについて、木原官房副長官は、車の運用状況を点検した結果、公務以外の不適切な行動は確認されなかったと説明し、問題ないという認識を示しました。

岸田総理大臣の長男で、秘書官を務める翔太郎氏をめぐっては、1月、欧米5か国の歴訪に同行した際、公用車で観光や買い物を行っていたと「週刊新潮」で報じられ、政府は車の運用状況を点検していました。

木原官房副長官は記者会見で、点検の結果、翔太郎氏が公用車で観光地を訪れたのは、欧米歴訪の情報を対外発信するための写真などの素材集めが目的で、観光施設への立ち入りはなかったほか、買い物も岸田総理大臣の政治家としての土産物などを購入するためだったと説明しました。

また、関係者との意見交換のために国際機関などを訪問した際にも、公用車を利用したとしています。

そのうえで「個人の観光を動機とする行動は一切なく、政務秘書官としての公務以外の不適切な行動はなかったことを現時点で確認している」と述べ、問題ないという認識を示しました。