自民 薗浦議員の公設秘書 “事務所関係者と2人で議員へ報告”

自民党の薗浦健太郎 衆議院議員が代表を務める政治団体などの収支報告書に、複数の政治資金パーティーの収入およそ4000万円が記載されていない疑いが指摘されている問題で、会計責任者を務めていた公設第1秘書が「収入の一部を記載しないことは、事務所関係者と2人で議員本人に報告していた」などと周囲に説明していることが、関係者への取材で新たに分かりました。
東京地検特捜部は、薗浦氏本人のほか、事務所関係者からも幅広く任意で事情を聴いて、詳しい経緯を調べています。

自民党の薗浦健太郎 衆議院議員が代表を務める政治団体などの政治資金収支報告書をめぐっては、複数の政治資金パーティーの収入、合わせておよそ4000万円が記載されていない疑いが指摘されています。

団体の会計責任者を務めていた公設第1秘書は、これまでの東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し、これらの収入を記載しなかったことを認めたうえで「報告書に収入を記載しないことは事前に薗浦議員に報告していた」などと説明していることが分かっています。

さらに、この秘書が「議員への報告は事務所関係者と2人で行っていた。説明用の資料も作成していた」などと周囲に説明していることが、関係者への取材で新たに分かりました。

特捜部は13日、薗浦氏本人から初めて任意で事情を聴いたほか、事務所関係者からも幅広く事情を聴いていて、収支報告書が作成されるまでの詳しい経緯の解明を進めているものとみられます。

薗浦氏は先月30日、報道陣の取材に対し「ずさんな処理だった」と謝罪したうえで「いわゆる過少申告という認識は私にはなかったし、指示をしたこともない」などと述べ、不正への関与を否定しています。