JR大糸線 小谷村が利用促進で独自の取り組みへ

長野県と新潟県を結ぶJR大糸線のうち、南小谷から糸魚川までの区間は利用者の減少が著しく、運行するJR西日本と沿線の自治体などが路線のあり方について話し合いを始めています。

こうした中、この区間の沿線にあたる長野県小谷村は利用を促す独自の取り組みを行うことを決めました。

まず「日常利用」では、小学生から高校生までを対象に通学定期券の購入費を助成するほか、大糸線を使って食事に行く際の食事代を補助するなどして日頃からの利用者を増やすとしています。

また「イベント」では子どもの乗車体験や各駅の魅力を探るツアーなどを企画し、「観光」では大糸線とセットで村内の宿泊施設やスキー場を利用する人に費用の割り引きを行う案などを検討しています。

村では今月中にも、住民に加えて教育や観光関係者などでつくる振興会議を立ち上げ、利用促進策を決定することにしています。

小谷村の中村義明村長は「村民全員で同じ方向を向くのは簡単ではないが、一歩踏み出して大糸線を盛り上げたい」と話しています。