麻生派 佐藤元総務会長ら
4人が退会で第3派閥に

自民党麻生派は25日、佐藤勉元総務会長ら4人が退会し、これまでの党内第2派閥から第3派閥の勢力となりました。

自民党の佐藤勉元総務会長は25日午後、所属する麻生派会長の麻生副総裁と国会内で会談し、派閥を退会する意向を伝えました。

会談には、御法川信英国会対策委員長代理と丹羽秀樹元文部科学副大臣も同席して退会の意向を伝えたほか、阿部俊子元外務副大臣も退会届を提出し、麻生氏は、これを受け入れました。

佐藤氏は、衆議院栃木4区選出の当選9回で、これまで総務大臣や国会対策委員長などを歴任し、平成29年に谷垣グループを離脱したあと、麻生派に合流して派閥の会長代理を務めていました。

また、菅政権では党の総務会長を務めるなど、菅前総理大臣に近く、去年の総裁選挙では、菅氏とともに、河野広報本部長を支持しました。

このあと佐藤氏は記者団に対し「4人それぞれが自分の判断で退会届を出し、けじめをつけたということだ」と述べました。

そのうえで、今後の菅氏との連携について問われたのに対し「菅氏には事前に話をしたが、菅氏に言われて判断したわけではない。全く白紙の状態だ」と述べました。

4人が退会したことで、麻生派の所属議員は49人となり、これまでの党内第2派閥から第3派閥の勢力となりました。