人口減少に歯止めを 塩釜市
婚姻届5万円 新生児3万円

人口減少に歯止めをかけるため、宮城県塩釜市は、婚姻届を提出した夫婦や、新生児の誕生に合わせて祝い金を贈るなど、移住を促す政策に力を入れていくことになりました。

塩釜市の人口は平成7年の6万3800余りをピークに毎年、減り続け、去年12月末の時点では5万2900余りとピークからおよそ1万人少なくなっています。

塩釜市は、人口減少に歯止めをかけようと、移住を促す政策に力を入れていくことになりました。

具体的には、塩釜市に一定以上住むことを条件に、婚姻届を市に提出した夫婦に5万円を支給するほか、子どもが生まれた世帯に1人あたり3万円を贈る事業を新たに始めます。

また、住宅を取得した子育て世帯などへの助成について、2人以上の子どもがいる世帯に対し拡充するとしています。
塩釜市によりますと、昨年度、提出された婚姻届は145件、去年1年間の出生数は244人で、市はこうした政策を通して、子育て世代の移住や定住を促したい考えです。

このほか、高齢化率がおよそ70%になっている浦戸諸島を活性化させようと地域おこし協力隊に協力を求め、ウェブサイトなどで島の魅力を発信する事業も新たに始めるということです。

塩釜市財政課は「ライフステージに合わせて横断的に支援し、安心して塩釜に住んでもらえるようにしたい」と話しています。