去年の衆院選は「違憲状態」
1票の格差めぐり 札幌高裁

去年10月の衆議院選挙でいわゆる1票の格差が最大で2.08倍だったことについて、7日、札幌高等裁判所は憲法に違反する状態、「違憲状態」だとする判決を言い渡しました。選挙の無効を求める訴えは退けました。

去年10月の衆議院選挙では1票の価値に最大で2.08倍の格差があり、弁護士のグループが「投票価値の平等に反し、憲法に違反する」などとして全国で選挙の無効を求める訴えを起こしました。

このうち北海道に12あるすべての小選挙区を対象とした訴えについて札幌高等裁判所の長谷川恭弘裁判長は憲法に違反する状態、「違憲状態」だとする判決を言い渡しました。

選挙の無効を求める訴えは退けました。

去年の衆議院選挙をめぐる一連の裁判で4件目の判決でしたが、「違憲状態」だとする判断はこれで3件となりました。

もう1件は「合憲」で裁判所の判断が分かれています。