“中国の人権侵害懸念”決議
「現時点難しい」自民 茂木氏

中国などでの人権侵害に深刻な懸念を示す国会決議をめぐり、自民党の茂木幹事長は、高市政務調査会長らから今の国会での採択を求められたのに対し、タイミングの問題があるとして、現時点では難しいという考えを伝えました。

中国の人権問題に取り組む4つの議員連盟の会長を務める自民党の高市政務調査会長、古屋元国家公安委員長、下村前政務調査会長、齋藤元農林水産大臣は、17日午後、党本部で茂木幹事長と会談し、中国などでの人権侵害に深刻な懸念を示す国会決議の取り扱いについて協議しました。

この中で、高市氏らは各党と文言を調整したとして、来週21日に会期末を迎える今の臨時国会で決議を採択するよう求めたのに対し、茂木氏は「内容はいいが、タイミングの問題がある」と指摘し、現時点では難しいという考えを伝えました。

このあと高市氏は記者団に対し「私は今がタイミングだと思うが、幹事長の署名が無ければ提出できない。大変、悔しい」と述べました。

また古屋氏は、「茂木氏は来年の北京オリンピックに政府関係者を派遣するかどうか、世論も注目している中でタイミングがよくないという考えだった。例えば、来年の通常国会で、政府関係者の派遣の件が解決していれば問題ないという意向だった」と述べました。