野防衛相と韓国国防相
タイで複数回接触かと報道

日韓の軍事情報包括保護協定=「GSOMIA」の失効が今月23日に迫る中、韓国の複数のメディアは、国防省の当局者などの話として、チョン・ギョンドゥ(鄭景斗)国防相が、訪問先のタイのバンコクで18日、河野防衛大臣と非公式の場で複数回にわたって接触したと伝えました。

それによりますと両者は18日、防衛産業の展示会場や、ASEAN=東南アジア諸国連合の拡大国防相会議のあとの夕食会場で、ことばを交わしたということです。

また夕食会場で接触したあと、2人が相次いで出発したことから、別の場所でひそかに会談を行った可能性もあると推測しています。

17日の会談では、GSOMIAをめぐって立場の隔たりが埋まらなかったことから、一連の接触で、韓国側が改めて日本に対して歩み寄りを求めたとの見方を伝えています。

韓国の国防省は、日韓の非公式な接触について明らかにしていませんが、チョン国防相のバンコク滞在中に、日本の態度の変化を引き出すための説得に最善を尽くしたと説明しています。