GSOMIA延長には
日本の譲歩必要”韓国大統領

韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、19日夜、テレビ局の特別番組に生出演し、今週23日に失効する日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAについて「最後の瞬間まで破棄を避ける努力は続ける」としながらも、延長するためには、日本側が輸出管理の強化を撤回する必要があるという従来の主張を繰り返しました。

5年の任期を折り返した韓国のムン・ジェイン大統領は、19日午後8時から放送された韓国MBCテレビの特別番組に生出演し、スタジオに招かれた国民300人などからの質問におよそ2時間にわたって直接、答えました。

この中でムン大統領は、今週23日に失効する日韓の軍事情報包括保護協定=GSOMIAについて「最後の瞬間まで破棄を避ける努力は続ける」としながらも、「韓国を安全保障上、信頼できないとしながら、軍事情報は共有しようというのは矛盾した態度ではないか」と述べました。

そのうえで「日本がGSOMIA終了を望まないのであれば、輸出規制の措置とともに、解決できるようにしていかなければならない」と述べ、GSOMIAを延長するためには、日本側が輸出管理の強化を撤回する必要があるという従来の主張を繰り返しました。

また、ムン大統領は「GSOMIAが終了したとしても、日本との安全保障上の協力は行っていく」とも述べ、仮にGSOMIAが失効したとしても影響は限定的だと強調しました。