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地震災害で悲劇を繰り返さないために ブロック塀の点検を

ちょこっと防災そなえドキ NHKニュース・防災
  • 2024年03月21日

いざという時のために今日からできるちょっとした備えをご紹介します。今回は「悲劇を繰り返さないためにブロック塀の点検を」です。(動画2分26秒)

あなたの自宅周辺や通勤・通学路にブロック塀はありますか?ブロック塀は、地震災害において命に危険を及ぼすことがあります。平成30年に起きた「大阪府北部を震源とする地震」では、小学校でプールのブロック塀が40メートルにわたって倒れ通学途中の4年生の女子児童が下敷きになって亡くなりました。

大阪府北部を震源とする地震(H30)でブロック塀が倒壊

道を歩いている時に地震にあったらついブロック塀の方に身を寄せてしまいがちですが身を寄せたブロック塀は安全でしょうか?現在のブロック塀は建築基準法によって構造の基準が定められています。ブロック塀が安全かどうか、5つの項目でチェックしてみましょう。

ブロック塀の安全性の確認 ※動画ではCGでわかりやすく解説しています。
1つ目は、高さです。塀が2.2mを超えてはいけません。
2つ目は、控え壁。ブロック塀の支えとなる壁のことで、
・塀の高さが1.2mを超えている場合は、控え壁が必要です。
・また控え壁は、3.4m以内の間隔でもうけましょう。
3つ目は、基礎です。地中にコンクリートの基礎が必要です。
4つ目は、鉄筋。縦横80cm以内の間隔で、鉄筋が入っている必要があります。
5つ目は、老朽化です。傾き、ひび割れ、欠けがあってはいけません。

これらの基準を満たしていないブロック塀は地震時に倒れ危険です。ただちに3つの対策のいずれかを検討してください。

・ブロック塀を撤去する。
・ブロック塀からフェンスなどへ構造を変える。
・ブロック塀を控え壁などで補強する。

自主防災組織など地域の皆さんがいっしょに点検すれば、まち全体の防災力アップにつながります。

狩野アナの防災記事はこちら

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