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排水溝やがれき ペットとどう歩く?災害時の安全な避難とは

ちょこっと防災そなえドキ NHKニュース防災
  • 2024年03月22日

新潟ニュース610で毎週放送している「ちょこっと防災そなえドキ」。今回は「ペット防災」がテーマです。新潟県中越地震や東日本大震災などの被災地で災害時に必要なペットのしつけや防災に関する活動を続けている南魚沼市のドッグトレーナー清水美森(しみず・みもり)さんに「ペット避難訓練」について教えていただきました。(動画4分19秒)

ペット避難訓練① 道路の排水溝を想定して歩いてみる

清水さん

ペットと避難する際、道路の排水溝のふたの穴が怖くてペットが歩けなくなることがあります。最初は怖がって歩けませんが、ポイントを押さえながら訓練すれば必ず怖さを克服できます。

こちらを「道路の排水溝」と想定してふたの上を歩きます
訓練に初挑戦するゴールデンレトリーバーの「ユキ」

排水溝訓練 3つのポイント
①リードは短めに持つ
②声をかけながら訓練して出来たらほめる
③穴のある道路は抱える判断も(特に小型犬)

訓練が初めてで怖がるペットにはお尻を支えてあげて徐々に慣らしていくようにしましょう。
そして、ペットが自分の意思で歩けるようになるまで繰り返し行うことも大切です。

ポイント① リードは短めに持つ 
自力で歩けない場合はお尻を支えてあげて声をかけながら歩く
ポイント② 声をかけながら訓練して出来たら必ずほめる
ポイント③ 無理して渡らせず飼い主自身が判断することも重要
小型犬だと足が排水溝のふたの穴に入ってしまう可能性があります

ペット避難訓練② 道路のがれきを想定して歩いてみる

清水さん

災害時、特に地震ではがれきが落ちていてその中を避難しなければいけないときがあります。がれきが重なっていると中に何があるかわかりません。訓練ではがれきの場所を安全に通るためのポイントを学びます。

がれき訓練 2つのポイント
④飼い主が危険なものを足で確認しながら歩く
⑤がれきや障害になりそうなものに普段から触らせてみる

がれきの下にどんなものがあるわからないのでまずは飼い主が足元を探りながら先に歩きます。そして飼い主の「大丈夫だよ」という様子を見てペットも後を追います。実際に歩くだけでなくプラスチックやビニール、鉄などがれきになりそうなものを普段から触らせることも大切です。

ポイント④ 飼い主が危険なものを足で確認しながら先に歩く
ポイント⑤ プラスチックやビニール、鉄などを普段から触らせる
がれき訓練にも挑戦したゴールデンレトリーバーの「ユキ」

ペットと安全に避難するためには 

清水さん

訓練で「怖くない」と分かれば犬も歩けるようになります。地震の時にびっくりして逃げ出してしまったり興奮して人を噛んでしまったり問題行動を起こすことがありますが、一度でも「体験」をしていると犬も冷静でいられますし飼い主さんも冷静になれます。いざという時にお互い冷静でいられることが安全な避難につながります。

このほかにもNHK新潟放送局の「防災・減災」の記事で、ペットとの避難に必要な防災グッズ、ペットと行う災害訓練について紹介しています。

防災士狩野アナの記事はこちら

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  • 狩野史長

    新潟放送局アナウンサー 防災士

    狩野史長

    青森、長崎、鳥取、大阪を経て現在は新潟放送局で「新潟ニュース610」や「金よう夜きらっと新潟」のキャスターを担当。2019年防災士の資格取得。東日本大震災や熊本地震、鳥取県中部地震、大阪府北部地震、西日本豪雨、東日本台風などの現地取材多数。「ちょこっと防災そなえドキ」をプロデュース。

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