2021/08/23(Mon) 17:00すみません勝手に長靴を借りました
皆さん、こんにちは。
気象予報士の佐藤です。
突然ですが、
私は今お風呂場でほほえんでいます。
そして、足元はこうです。
右足にスニーカー、
左足にレインブーツをはいています。
これで何をするかピンときた人は、
勘がいいか、防災意識が高いか、
私のSNSのフォロワーかのどれかでしょう。
そう、きょうは
【大雨の時に靴の重さがどう変わるか】
これを実験してみたいと思います。
いつにもまして真面目な内容です。
まずは、実験前の靴の重さです。
スニーカー…約200g.
レインブーツ…約300g
100gほどレインブーツの方が重いですね。
それでは、浴槽に水をはっていきます。
スニーカーはメッシュ素材のため
すぐに水が染みてきました。
一方、レインブーツは
水の侵入をしっかり防ぐので
しばらくの間
右足と左足の感覚の違いを楽しめます。
しかし遂にレインブーツも
水に沈みました!
このまま水の中を歩くぶんには
右足も左足も特に違いは感じられません。
しかし、浴槽から出ようと足をあげると
左足(レインブーツ)が若干重いです!!
そのまま靴を脱いですぐ重さをはかりました。
すると…
スニーカー
レインブーツ
水が入ったことで
スニーカーは200g、
レインブーツは400gも重くなっていました。
雨で道が冠水や浸水しているときは
レインブーツよりスニーカーの方が
足が上がりやすく安全ですね。
と、ここで終わっても良かったのですが…
せっかくなので
NHK長野放送局にあった長靴でも
同じ実験をしてみました。
長靴の元々の重さはこちら。
約200g、スニーカーとほぼ同じですね。
この日はお風呂の残り湯に足を突っ込みました。
ちょうど長靴より上まで水がきています。
この状態なら、水の抵抗を感じるだけで
歩けないということはありません。
ですが…
ひとたび水より高く足をあげようとすると
ビックリするほど重たくて
あやうくフレームアウトするところでした。
地球の重力が狂ったのかと思いました。
壁に手をついて浴槽から脱出し、
ゆっくり長靴から足を抜くと…
たっぷんたっぷんに水が入っていて
しかも全く排水されません。
こちらの重さをはかったところ…
なんと1.4kgでした。
元々が200g程ですから約7倍になった計算です。
両足で約3.0kgの足かせをつけているようなものです。
サイズがあっていないと
途中で脱げてしまうことも考えられます。
大雨の際の避難と聞くと
長靴をイメージする人もいるかもしれませんが、
かえって危険だということが伝われば幸いです。
足にフィットしたスニーカーが一番ですね。
乾くのが一番早かったのもスニーカーでした。
それではまた!
投稿者:佐藤可奈子 |