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【京のええとこ】道の駅を訪ねる:福知山市 夜久野町 風味バツグン!新ショウガ

京のええとこ連れてって

執筆者のアイコン画像菅江隆一(リポーター)
2023年09月15日 (金)

2023年9月15日(金)放送
※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信)

放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください!

230915eetoko_01.png兵庫県に隣接する福知山市夜久野町の道の駅「農匠の郷やくの」を訪ねました。

230915eetoko_02.jpgなんと、東京ドーム3個分という広大な面積の道の駅。
敷地の中には、地域の特産品・丹波黒豆などを使った和菓子の製造販売店、特産の漆を使った製品の購入や、漆塗り体験ができる施設があります。

230915eetoko_03.jpg農産物の直売所、一年を通して100種類ほどが並ぶ「やくの高原市」です。

230915eetoko_04.jpg店長の衣川一尚(きぬがわ・かずひさ)さんに旬の農産物を聞くと、この時期生産量が多いブドウを紹介してくださいました。

230915eetoko_05.jpg口に入れた瞬間に果汁があふれてきて、とても甘くてジューシー。
土日はすぐに売り切れてしまい、生産者さんに1日3回も出荷してもらうほど人気だそうです。
夜久野には京都府で唯一の火山「宝山」がすぐそばにあり、辺り一帯は火山灰土になっていて、保水力と肥料持ちがいいため、ブドウや根菜などがおいしく育つそうです。

230915eetoko_06.jpgそして今月から出荷が始まったのが、新ショウガです。
初夏と秋の2回旬があり、初夏に出回るイメージが強いかもしれませんが、この地域では秋ものが多いそうです。

230915eetoko_07.jpgその新ショウガを求め、道の駅から車で20分ほど、山あいにある畑(はた)地区を訪ねました。

230915eetoko_08.jpgショウガの生産者、永井一男さんです。
ショウガを栽培するハウスへ案内していただきました。

230915eetoko_09.jpg背の高い葉っぱが生い茂るハウス。独特の爽やかな香りが漂っていました。

230915eetoko_10.jpgショウガの根元部分にはコメのもみ殻が敷き詰められていました。
ショウガは日光にあたると色がついて固くなるため、定期的に土寄せをし、覆わなくてはいけません。
その土の代わりに、もみ殻をつかうのは永井さん独自の工夫。

230915eetoko_11.jpg土に比べて重量が軽いので、収穫の際も余計な力をかけなくても、すぽっと抜けるんです。

230915eetoko_12.jpg種ショウガを植えると新たに根の部分が成長し、増えていきます。
今年は暑く、雨が少なかったため生育が遅いとのことですが、例年はもっと大きく育つそうですよ。

230915eetoko_13.jpg普段から農産物の加工もされている永井さん。
新ショウガを自家製の赤じそと梅酢で付け込んだ紅ショウガを作っています。
道の駅にも置かれていて、人気の加工品です。

230915eetoko_14.jpg地元で愛されるショウガ料理を教えていただきました。
新ショウガをスライスし、3時間以上、水にさらして辛味を抜きます。
その後、水けをしぼり、薄口しょうゆ、みりん、砂糖を入れて煮汁が無くなるまで煮詰めます。
最後に少量の濃口しょうゆで味を調えたら完成。ショウガの佃煮です。

230915eetoko_15.jpgもう一品。こちらはエノキタケと合わせた佃煮です。
同じ味付けですが、こちらはショウガを千切りにしているので辛さが引き立ち、より大人の味でした。
永井さんは、「おいしいうちに届けたいと思って作っていますので、柔らかいうちに食べてほしい」と話していました。
夜久野で育つ新ショウガは、10月下旬まで出荷されます。

「道の駅 農匠の郷やくの」は、舞鶴若狭自動車道福知山ICを降りて国道9号線を西へ40分ほどの場所にあります。


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菅江隆一