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京のええとこ連れてって

【京のええとこ】京都 伏見 酒かすグルメでまちめぐり

2022年12月21日(水)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 京いちにちスペシャル in 伏見の中で放送した、今回の「京のええとこ連れてって」。酒どころ・伏見で、日本酒を造る際に必ずできる「酒かす」を使ってまちを盛り上げようとする人たちに出会いました。 寒造り真っ最中の酒蔵にお邪魔しました。米を蒸していて、蔵の中は白い湯気と甘い米の香りに包まれています。 日本酒を仕込むための大きなタンクをのぞかせてもらうと、発酵中の白い液体が入っていました。 この液体をろ過して、水分だけにしたものが、ふだんよく目にする「清酒」です。 そして、日本酒をろ過する機械に板状に張り付いているのが「酒かす」です。 発酵する際にできる、ヒトに必要な栄養素であるアミノ酸、肌をきれいに保つビタミンB群、微生物が作り出した消化酵素など、体を健康に保つ成分が詰まっているんです。酒かすなんていう名前ですが、全然“かす”なんかではなく、ここに栄養が詰まっているんですね。 伏見では、年間2000トン以上の酒かすが出ますが、その9割は、かす漬けなど食品製造の材料や、肥料、飼料になってしまうそうです。その酒かすをもっと有効に活用してまちを盛り上げようと、地元の飲食店20店舗あまりで、オリジナルの酒かすメニューを提供するイベントを行っています。 お菓子屋さんでは、チーズケーキに酒かすを使用しています。材料に混ぜることで、こくと深みが増すそうです。 ナポリピッツァ専門店では、エビとルッコラのピザに、酒かすソースをかけています。酒かすがはちみつのような甘さを出していました。酒かすに水と塩を混ぜ、火にかけてアルコール分を飛ばしたソースで、家庭でもみそ汁や炒め物などに加えるとおいしい、万能調味料として使えるそうです。 さらに、酒蔵が運営する飲食店では、王道の酒かす鍋。酒かすと、そのまま飲んでもおいしい日本酒がたっぷり入っていて、酒蔵ならではのぜいたくな鍋です。 飲食店を運営する蔵元で、このイベントの主催者の一人である山本晃嗣さんは、「日本酒メーカーだけでなく、様々なお店の人からアイデアを出してもらって、イベントを開催することができた。お店で食べるだけでなく、酒かすを買っていろいろと試してみたいという方も多く、相乗効果が出ている」と話していました。酒かすの楽しみ方はまだまだ広がりそうです。

執筆者 平田惟(リポーター)
2022年12月21日 (水)

【京のええとこ】南丹・日吉町殿田 〇〇〇は地域の絆

2022年12月9日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は南丹市日吉町殿田という地区を訪ねました。 『殿田まちかどの「こしかけ」』と名付けられた地域住民の寄り合いの場に、地域の人たちが集まって談笑していました。 自治会長の井尻さんによると、「みんなで集まる機会がなくなってきたので、こういう場所を作って、情報交換しながら、安否確認も含めて毎週1回集まっている」とのこと。 女性たちは手作り料理を持ち寄ります。私、大森は、「くりごはん」をいただきました。 地区最長老の山口貞三さんは御年93歳。この集まりが楽しみで、生きがいだといいます。 参加者の胸元に「缶バッジ」を発見。帽子にも。 殿田をもっと知ってもらおうと、仲間意識を高めるために発案した人がいるということで、自治会長の井尻さんに案内してもらいました。 缶バッジを思いついた吉田正彦さん。「子どもが小さい時に缶バッジ作りを体験していたのを思い出し、地域作りに活用したい」と始めました。 これまでに作った缶バッジは、殿田150世帯の8割ほど。今は、殿田の名所旧跡の缶バッジを制作中で、地域にアピールしています。 郷土愛にあふれた吉田さんは、缶バッジを「絆バッジ」と名付け、これからも地域のみんなが楽しく暮らしていける町になればと願っています。缶バッジがつなぐ地域の絆、温かい気持ちになりました。

執筆者 大森華子(リポーター)
2022年12月09日 (金)

【京のええとこ】京丹波の若手農家 〇〇で町おこし

2022年11月25日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回訪ねたのは、京丹波町瑞穂地区。 農業が盛んな自然豊かな土地です。 ビニールハウスで若手農家と出会いました。野村幸司さん、29歳です。東京で会社員をしていましたが5年前に地元へ戻り、新しい作物の栽培に取り組んでいます。 野村さんが作る新しい作物とは、ラディッシュ。欧米ではよく食べられている大根の一種です。 その特長は大きさ。通常の4倍以上、直径5センチもあります。 大きなラディッシュができる秘密はフカフカの土です。この土を作るため、野村さんは近くにあるキノコ栽培工場に協力してもらっています。 キノコ栽培で使った廃菌床です。キノコの菌が繁殖していて、土に入れると発酵しフカフカになるんです。 農業を始める前は野菜卸の仕事をしていた野村さん。そこでラディッシュと出会い、地元の特産にしたいと考えました。 農家の担い手が減る中、よそにない作物を作って京丹波を全国にPRするのが野村さんの夢です。 手塩にかけて育てた自慢のラディッシュを料理してもらう事になりました。野村さんイチ押しはオリーブオイルで炒めたソテーです。 かんだ瞬間、果汁のような水分があふれてとってもジューシー。果物のようなみずみずしさと甘さに驚きました。 ラディッシュは農家仲間の注目も集め始めています。ラディッシュ栽培を始めた築山尚徳さんと大熊明宏さんも、よそでは作っていないラディッシュに魅力を感じています。 目下の課題はビニールハウスを使わない栽培方法の確立です。水分が多すぎると割れてしまうなど、露地栽培ではまだ安定した収穫ができません。そこで時々集まって、仲間同士で意見交換をしています。 ラディッシュで結ぶ地域の輪が今後どう広がるか、楽しみになりました。

執筆者 大森華子(リポーター)
2022年11月25日 (金)

【京のええとこ】京丹波町 〇〇に没頭する夫婦を訪ねて

2022年11月18日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は、京丹波町を訪れました。 秋の澄んだ空気に包まれた気持ちの良い朝でした。 山あいの集落を散策していると、「アリヤー アリ」というかけ声が聞こえてきました。声のするほうにはすてきな装束を着て、日本古来のスポーツ「蹴まり」に興じるふたり。 池田さん夫妻は愛好家の中では名人として知られています。夫の遊達さんは蹴まり歴47年!もともと大工をしていましたが、リタイアしてからは蹴まり一筋です。妻の蒼圭さんとともに蹴まりの練習や普及活動に力を入れています。 地面に落とさずにどれだけつなげるか、その回数を追い求める蹴まり。貴族や武士だけでなく庶民にも親しまれたスポーツだといいます。 まりをよく見てみると、ひょうたんのような形をしていることに気づきました。2枚の円形の鹿革を腰皮と呼ばれる堅い帯状の皮でくくってできているため、まん丸にはなりません。蹴ったときに軌道が安定しないからこその面白みがあると池田さんは楽しそうに語ってくれました。 実は池田さん、多くの人に蹴まりに親しんでもらいたいと、自宅内に蹴まりのアトリエを設けています。 鳳凰(ほうおう)が描かれたまりや... 鳥獣戯画を模して、カエルと猿が蹴まりを楽しむ絵など。すべて妻の蒼圭さんが描きました。そんな、蹴まり愛にあふれた池田さん夫妻は5年前に京都市から京丹波町に移住してきました。 実は、まりを自分で作っている池田さん。京丹波のジビエの加工会社から、まりの材料となる新鮮な鹿の革を分けてもらうため、移住を決意しました。池田さんに鹿革を提供している垣内さんは、廃棄してしまう鹿革がまりづくりの役に立ってうれしいと語っていました。 池田さんのまり工房にも案内してもらいました。1年間乾燥させた鹿革や自作した工具がたくさんあり、雰囲気がありました。 見せてもらったのは、乾燥させた鹿革を糠と塩でもんで柔らかくする「半なめし」という工程。手作業で行うことで蹴りやすい弾力が生まれるといいます。池田さんの手にはまめができていて、職人の手をしていました。 こちらが第一号の失敗作。実は、まりの製法は、職人が途絶えてしまったことでその詳細は残っていません。まりづくりは試行錯誤の連続だったといいます。 まりを作り始めて5年。徐々に手応えを感じられるようになりました。それでもまだまだ完成ではないという池田さん。蹴まりの伝統を守り、伝えようとする2人の情熱はとどまるところを知りません。

執筆者 石井美江(キャスター)
2022年11月18日 (金)

【京のええとこ】京都市 体感!京都のモダン建築

2022年11月11日(金)放送※見逃し配信はこちら(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は、2022年11月11日~13日に行われた「京都モダン建築祭」をご紹介。 ※イベントは終了しています。紹介している建物は普段は一般公開を行っていません。 京都に残る、いわゆる近代建築を訪ね、その歴史や魅力を味わってもらおうというイベントです。 イベントの実行委員長、笠原一人さん(かさはら・かずと)に見どころを伺いました。京都には近代になってヨーロッパの由来の建築が建てられるようになり、時代も国も超えた建築様式が混ざり合った建物や、京都の生活に合わせたデザインなどが取り入れられた建物が今も残っています。その魅力を知り、これまで大事に守ってきた人たちの努力も意識しながら見てほしいと話されていました。 今回、建築祭に合わせて公開される施設を訪ねました。まずは、京都市上京区、京都御苑の西側にある「聖アグネス教会」と「平安女学院 明治館」です。 外側はレンガ造りですが、内部は木造。柱やはりが見える美しい設計。普段は礼拝に参加する人のみ入ることができる場所です。 牧師の古本さんにおすすめの場所を聞くと、中央の祭壇の横にある、小礼拝堂を案内して下さいました。ここでひざまずいて、心を静めてお祈りする時間がお好きなのだそう。建築当時の124年前から変わらないステンドグラスの光が降り注いでいました。 続いておじゃましたのは、明治28年に建てられた校舎「明治館」。普段は学校関係者しか入れない場所です。 9つある教室のうち一つは、屋根を支えるはりがアーチ状になっているのが特徴。イギリスでよく用いられる建築技術で、天井が高く広々としていました。 注目は、各教室に設置してある暖炉。今も煙突とつながっているそうですよ。 また別の教室は、建築当時の様子が色濃く残っていました。壁には年季を感じるレンガが詰まれ、黒板やオルガンも年代物です。学びの場として象徴的な建物だということを感じてほしいということでした。 次に訪ねたのは、京都市左京区、白川沿いにある「時忘舎」。大正から昭和にかけて、麦を精製する精麦所があった場所です。 工場が稼働していた当時、敷地内には琵琶湖疏水から引いた水で回す水車がありました。その水車を動力に、精麦の機械を動かしていたといいます。歴史を感じてほしいと、敷地内の水路を保存し、建物の前には水車を想像させる木組みが作ってありました。 工場だった建物は骨組みだけを残し、12年前に現在の形にリノベーションされました。はりや柱、土壁の中の竹組みなどは当時の様子がしのばれます。 精麦工場の創業者の孫で、現在建物を管理している竹中千鶴子さんは、もともと町工場で上等な建物でもなかったので、潰して建て直した方がいいと言われたこともあったが、全てを無くしてしまったら意味がない。リノベーションして当時と見た目は変わったが、「歴史」を残していきたいとおっしゃっていました。古い建物を愛し、守っていこうとする人たちの熱い思いに触れることができました。

執筆者 平田惟(リポーター)
2022年11月11日 (金)

【京のええとこ】与謝野町 自転車で秋を満喫

2022年11月4日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は与謝野町を訪れました。 さっそく見つけたのは、レトロな建物。昔の役場を現在は観光協会として活用しています。 観光協会では電動アシスト付き自転車を貸し出しています。与謝野町には全長12kmに及ぶ、サイクリングロードが通っており、いろいろな景色が楽しめます。 秋晴れで最高のサイクリング日和でした。 走っていると蒸気機関車を発見! 与謝野町には、丹後ちりめんや、鉱山で採れたニッケルを運ぶため、昭和60年まで鉄道が走っていました。旧駅舎を使い、保存会の方々がゆかりの品を展示しています。 鉄道と自転車道、つながりがあるんです。自転車道は、廃線の跡地を利用してできています。一部区間では線路のような舗装になっており、SLに乗った気分でサイクリングを楽しめます。 自転車道の近くには、古墳公園や古い町並みが残り、絶景を楽しむことができます。 町一番の自転車好きという方が、待ってくれていました。 チタンを使って自転車を作っていると聞き、工房へおじゃましました。 自転車の製造・販売を行う小西栄二さんです。 溶接の大会で京都府一位を10回もとったことのある金属加工のスペシャリスト。競技用の自転車はカーボンを使うことが多いのですが、小西さんが作る自転車はチタン。他にはない乗り味と丈夫さを兼ね備えているそうなんです。「中途半端に作るんじゃなくて、日本のトップレベルまで行きたい。やり出すと、追求してしまう。」と小西さんは言います。 小西さんは完全オーダーメードで乗り手の体格や、レース用、長距離用など使いかたに合わせて、自転車を作っています。プロの選手が何人も小西さんの自転車を使っているそうです。私も乗らせてもらいました! 驚いたのは、その軽さ!見た目よりもはるかに軽く、わたしでも簡単に持ち上がります。 気になる乗り味ですが、ひとこぎするだけで、どんどん自転車が進みます。 与謝野町で自転車を作り続ける小西さん。「ここでちょっと変わった自転車を作り続けることで、色んな人に与謝野町に来てもらい、いいところだと知ってほしい。与謝野町を盛り上げる、ちょっと変わった人になりたい」といいます。与謝野町、自転車好きの人はぜひ行ってみてください。

執筆者 大森華子(リポーター)
2022年11月04日 (金)

【京のええとこ】南丹市 美山町 鶴ヶ岡 祭り囃子が響く山里

2022年10月31日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回訪ねたのは南丹市美山町鶴ヶ岡地区。 15年に1度、大きな祭り「棚野の千両祭」が開かれます。本来、2020年に開催予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で中止に。平田リポーターが祭りの伝統を受け継ごうとする人たちと出会いました。 「棚野の千両祭」が開かれる神社を訪ねました。地区の氏神、諏訪神社です。 15年に1度、10月に行われる大きな祭りが「棚野の千両祭」です。5つの集落がそれぞれ伝統芸を奉納する祭りで、多額の費用をかけることから「千両祭」と呼ぶようになったそうです。 神社には祭りに欠かせないものがあります。毎年、秋になると新調するしめ縄です。境内のあちこちに真新しいしめ縄が張られていました。 しめ縄作りをしている人たちを訪ねました。鶴ケ岡しめ縄グループのみなさん。25人がしめ縄作りの技を受け継いでいます。 かつて、この辺りの農家はわら細工を冬場の仕事にしていました。そのため、しめ縄作りもお手の物です。 しめ縄作りの名人、岡本勝さん。御年94歳です。しめ縄はその年収穫した新しいわらで作るのがきまり。秋の収穫を感謝して神様にお供えするものだそうです。 最近、岡本さんにとってうれしいことがありました。小林正之さんら若手15人がグループに加わったのです。「自分たちがしっかり受け継いでいく」という小林さんの言葉に、岡本さんも「安心して引退できる」と話していました。 ことしは、さらにうれしいできごとがありました。小林さんに長男、大悟ちゃんが生まれたんです。しめ縄作りの伝統がさらに次の世代へ受け継がれて欲しいと感じました。 祭りには欠かせない伝統の味があります。生まれも育ちも鶴ヶ岡の下田満代さんです。 下田さんが作っているのが「ねずし」。さばを使ったなれずしの一種で、たるの中で寝かせて発酵させることから「ねずし」と呼ばれています。鶴ヶ岡では300年前から食べられているそうです。 味は酸味が強く、普通のさばずしよりもさっぱりと食べられます。家ごとに味が違うので、祭りの時に持ち寄って食べ比べをするのが楽しみだそうです。 夕暮れ時、廃校になった小学校から祭り囃子が聞こえてきました。 集まっていたのは祭りに参加する集落の1つ豊郷(とよさと)のみなさんです。祭は中止になりましたが、奉納芸を後世に伝えようと練習をしていました。 豊郷に代々受け継がれている芸は“ふり踊り”。太鼓と歌に合わせ、子供たちがかわいく踊るのが特徴です。 15年に一度なので、どの人も記憶があいまい。扇子の裏には歌詞カードが貼り付けられていました。 みんなから頼りにされているのが長老の木村光一さん。小学3年生の孫、美晴さんに踊りの振り付けを指導していました。 次に祭りが行われるのは2035年の予定。山里に伝わる祭りが末永く受け継がれて欲しい、そう感じた旅でした。

執筆者 平田惟(リポーター)
2022年10月31日 (月)

【京のええとこ】長岡京市 商店会長はフルート奏者

2022年10月21日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は長岡京市を訪ねました。 旅のはじまりは長岡天満宮。お参りに来ていた女性に話を聞くと「天神さんの森など環境がいいので、長岡京が大好き」と話していました。 阪急長岡天神駅すぐにある「セブン商店会」へ。まもなく創設50周年迎える商店会は、現在79の店が加盟しています。ここ数年で50店舗も増えたということです。 歩いていると、建物からにぎやかに楽器を演奏する音が聞こえてきました。10月31日に商店会で行うハロウィーンパレード音楽隊の練習中。フルート担当の三井奈美さんは、商店会の会長です。今年4月、みずから立候補して会長に就任しました。本業は音楽教室でフルートを教えるプロの音楽家。 練習していたのは、三井さんと京都精華大学の学生が協力して作った「セブン商店会のテーマソング」。商店会に人が集まり、にぎやかな様子をイメージしています。 三井さんは仲間と一緒に商店会の魅力を発信するために、野外シネマ会や公園でひまわりを栽培して華やかにするなど様々なイベントを行っています。 また、商店会に来た人たちに少しでも楽しんでもらおうと、シャッターに絵を描くこともはじめました。商店会が明るく生まれ変わりました。 さらに三井さんは、商店会のPR動画も制作。自ら出演もし、撮影から編集まで自分たちで行っています。三井さんの人柄にひかれ、商店会の皆さんも楽しみながら活動しているのが印象的でした。

執筆者 大森華子(リポーター)
2022年10月21日 (金)

【京のええとこ】道の駅 南丹市日吉町 うまみたっぷり!旬の黒枝豆

2022年10月14日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちら(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は南丹市日吉ダムのすぐ横にある、「道の駅 スプリングスひよし」を訪ねました。 ダムの堤防は高さ70m近く。放水ゲートの近くまで行って間近で見学できるほか、堤体の内部を見学することができます。 中は天井が高く、ひんやりとした空間。ダムの仕組みや、大量の水を流すためのゲートも見ることができました。 そのダムのすぐ横、広い敷地にたつのが「道の駅スプリングスひよし」。売店やレストラン、天然温泉もあり、年間40万人が訪れる施設です。その中でも、今人気なのが… 敷地の芝生広場にあるキャンプスペースです。この日、東京から来たキャンプは初めてというご家族が宿泊されていました。初心者でも気軽に利用できるように、食事までキャンプに必要な道具や食事がついたテントが用意されていて、幅広い年代が訪れています。 道の駅の直売所には地元産の新鮮な野菜がずらりと並んでいます。その中で、今一番のおすすめだと教えていただいたのが、「黒枝豆」。黒豆が熟しきらないうちに早取りをした枝豆で、ちょうど出始めた時期です。とっても新鮮。枝付きで販売されていました。 黒枝豆を求めて、70世帯が暮らす日吉町の生畑(きばた)地区を訪ねました。農家の中原哲(さとし)さんと、妻の香織さんです。 一見葉っぱばかりの畑ですが、かき分けると、根元の方に大きな豆が入ったさやがたくさんついていました。山に囲まれた場所に畑があるため、昼夜の寒暖差は15℃近く。それが、甘みとうまみが凝縮した黒枝豆を生み出します。中原さんの畑ではちょうど収穫が始まった時期。葉をかき分け、一株ずつ、豆の大きさをチェックしながら刈り取っていきます。 中原さんは5年前に大阪から移住。近所に住む湯浅清和さん(92)に、黒豆づくりを教わっています。黒豆は“苦労豆(くろうまめ)”とも呼ばれるほど栽培が大変な作物。体力が必要な作業は、中原さんたち若い世代が引き受け、分担しています。湯浅さんご夫妻は、若い人たちがきたことで、いまも黒豆づくりを続けられていると喜んでいました。 収穫の後は、枝からさやを取り外し、傷がついていないかをチェックする選別作業があります。この作業には高齢の方も参加します。おしゃべりも楽しんで、井戸端会議のような雰囲気でしたよ。 とれたばかりの黒枝豆を食べさせてもらいました。まずはさやの両端をカットします。こうすることで、中にしっかり塩分が入るんだとか。あらかじめ塩もみし、さらに塩をたっぷり入れて沸騰させたお湯で15分ゆでると…大粒でほくほくした甘みの黒枝豆が出来上がります! 集まってみなさんと試食しましたが、みんな絶賛。ことしは“当たり年”だとおっしゃっていました。中原さんは、この地域の味を守り続けていきたいと話されていました。

執筆者 平田惟(リポーター)
2022年10月14日 (金)

【京のええとこ】福知山市 アイデア満載!くり農家

2022年10月7日(金)放送※京いちにちの見逃し配信はこちら(放送後1週間配信) 放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください! 今回は福知山市夜久野町を訪ねました。 秋晴れが気持ちいい日でした。 見つけたのは焼きぐりの直売所。 辺り一面にいい香りが漂っていました。 販売しているのは、くり農家の藤原孝一さん。 自身で栽培した丹波くりを直売しています。 焼きたてのくりをいただきました。 気候に合わせて、焼き加減を調整するので、中はしっとりジューシーです。 どうしてこんなにおいしいのか、畑に案内してもらいました。 およそ1.7ヘクタールの土地に、1000本近くのくりの木が植えられています。 かつて火山のあった夜久野町。 火山灰を多く含む土によって、いいくりが育つんだそうです。 父の跡を継ぎ、くり栽培を行う藤原さん。 いろいろな方法を試すアイデアマンなんです。 国内では珍しいくりのジョイント栽培に取り組んでいます。 害虫対策には、虫よけ効果のあるみょうがを植えています。 さらには、熊よけのため、夜中にラジオを流すなど、いろいろな方法を試して、栽培をおこなっています。 収穫後にも、もうひと手間かけます。マイナス1度からマイナス3度で一か月以上熟成させます。通常のくりの3倍近い糖度になるんだそうです。 奥さんの千佳子さんに、くり料理をごちそうしていただきました。 作るのは「くりのてんぷら」 皮をむいたくりに衣をつけ、揚げるだけです。 衣はサクサク、中はホクホクです。 藤原さんのお宅では、おやつやおつまみとして食べることもあるそうです。 本当のくりの香り、くりの味を知っていただきたいと藤原さんはいいます。 秋の味覚、丹波くりを堪能した旅でした。

執筆者 大森華子(リポーター)
2022年10月07日 (金)

【京のええとこノート】南丹市・美山 満喫!夏山の恵み

2022年6月24日(金)放送 今回訪ねたのは南丹市美山。夏ならではの山の恵みを探しに出かけました。 かやぶきの里で知られる美山を訪ねたのは、梅雨に入った20日(月)。緑もしっとり潤っています。 最近注目を集めている"夏の恵み"があると聞き、訪ねたのは梅棹レオさん。 聞けば、梅竿さんはシカやイノシシを解体・精肉し、全国のレストランに卸しているとのこと。秋冬のイメージが強いジビエですが、シカ肉には夏ならではの美味しさがあると教えてくれました。 「シカは、春の新芽をたくさん食べるので、春から夏、秋にかけてすごく良い肉質になります。美山のシカは、雑木林の木の実をたくさん食べているというのと、草を豊富に食べているっていうのですごく肉質が良いと思います。」 夏ならではの肉質の良さがあるというシカ肉。梅棹さんイチオシの料理は、"シカのロースト"。ニンニクの香りをつけた油でシカ肉の表面に焼き目を付け、その後、低温調理をすると、しっとりとした舌触りに仕上がるんだそうです。 シカ肉は固いイメージがありましたが、驚くほど柔らかく、臭みもありません。かめばかむほど肉の味わいが口に広がります! 梅棹さんがジビエ料理に取り組むようになったキッカケは、獣害被害でした。増えすぎたシカやイノシシが畑を荒らしている--。料理人として何かできることはないかと考えた結果、たどり着いたのがジビエ料理でした。捨てられることの多かったシカやイノシシを、ジビエとして販売するようになったそうです。 「最後まで美味しく食べることによって、自然界のバランスが取れればいいなと思います。」と梅棹さん。野生動物と人間との共存について、私も考える機会になりました。 美山の夏の恵みは、他にもあるんです。町を歩いていると、農作業をしている人を発見。美山で漆作家として活動する、清水愛さんです。 清水さんが手入れをしていたのは、漆の木。2年前、美山に移住し、耕作放棄地として空いていた土地に、漆の木を植えています。 漆には、梅雨時期にピッタリの活用法があるんです。それは"金継ぎ"。漆を使った陶器の修復です。陶器の割れた部分に漆の糊(のり)を塗り、金粉や銀粉をかけます。漆が固まるのには、梅雨時期が良いんです。漆の中の水分が蒸発して固まるのではなく、酵素が活性化されて固まるという仕組みなので、適度な温度と湿度が必要なのだそうです。 清水さんが手がける金継ぎには、写真のように模様が描かれたかわいらしいものもあります。さりげなく、でも華やかな器になっていますよね。私も初心者向けの体験コースに挑戦。細かい作業に没頭し、2時間があっという間に過ぎていました。集中して疲れましたが、器を育てていくという感覚を味わうことができました。 清水さんが金継ぎの魅力について話してくれました。「ものが壊れたときってマイナスのイメージが強いですけどそのマイナスのイメージがプラスに変わるような作業かなと思います。」 美山の豊かな夏の恵みに出会った旅でした。 ※動画はこちら(放送から最長2か月間公開)

執筆者 大森華子(リポーター)
2022年06月24日 (金)

【京のええとこノート】綾部市 ウェルカム!里山ライフ

2022年6月17日(金)放送 今回訪ねた綾部市は、近年、移住者が増えていて京都府外からも注目されています。そんな綾部に、初夏の里山ライフを満喫する人たちを訪ねました。 京都市中心部から車でおよそ1時間半の綾部市。山に囲まれた自然豊かな土地です。 水田で作業をしている人を発見! 平田佳宏さんです。もとは大手企業に勤めていましたが、農業をやってみたいと綾部に移住してきたそうです。平田さんの手元には不思議な道具が!木の棒にチェーンが付いています。平田さん手作りの“チェーン除草機”です。これを引っ張って田んぼの中を歩き、チェーンで雑草を絡め取ります。これを使えば、農薬を使うことなく除草ができるんです。 私、リポーター平田惟も、チェーン除草を体験させてもらいました。裸足になって田んぼの中へ。チェーン除草機は予想以上に重く、これでは稲の苗も抜けてしまうのでは?と心配になるほど。でも、大丈夫!稲はしっかりと根が張っているため、なかなか抜けないんです。一度倒れてもちゃんと起き上がってくるんです。 田んぼから除草機を引き上げてみると、チェーンには雑草がたくさん絡みついていました。 除草は大成功です! 平田さんのお宅で、農作業の合間のおやつをいただくことになりました。 庭に植えられていたのは、桑の木。ちょうど熟した実がなっていました。桑の実はマルベリーとも呼ばれ、甘酸っぱくておいしいんです。 綾部に移住してきてから、自然の中でのびのびと農業を楽しんでいる平田さん。里山ライフの魅力を、こう話してくれました。 「移住してきてから、できる事が1つ1つ増えてきました。農作業の道具を作るのも、作物を育てるのもそうですよね。自分に対する満足感が高まってきましたね。」 多くの移住者を惹きつけている里山の暮らし。その魅力を気軽に体験できる所があると聞き、訪ねました。東京から移住してきた石﨑葉子さんが営む農家民宿です。 この日は、大阪からの宿泊客がやって来ました。石崎さんがお客さんを案内したのは、裏の畑。野菜の収穫体験が始まりました。先生役は、石崎さんの息子、小学6年の友喜くんです。今が旬のサヤインゲンの摘み取り方やジャガイモの掘り方をレクチャーします。友喜くんは東京に住んでいたころは畑に入ったことすらありませんでしたが、綾部に移住して4年が経った今ではすっかり野菜に詳しくなりました。 言葉も生活のリズムも異なる東京から移り住んできましたが、既に“綾部弁”を話せるようになり、里山ライフを楽しんでいるそうです。綾部の里で、子どもたちはたくましく育っているようです。 再び町を歩いていると、1軒の古民家からトントン、カンカンという音が聞こえてきました。訪ねてみると、工忠照幸(くちゅう・てるゆき)さんが仲間と自宅のリフォームをしているところでした。工忠さんは、大阪で旅行会社に勤めていましたが、自然に囲まれた生活にひかれ、綾部に移住してきました。床板をはったり、壁を塗ったりする大工仕事もコツを掴んでくると楽しくなってくるといいます。 日没後、工忠さんが、綾部で見つけたとっておきの場所に案内してくれました。山里の初夏の夜といえば、、、そう、ホタルです!近くに流れる川は“ほたる川”とも呼ばれるほど。この時期にしか見られない幻想的な光景です。 自然豊かな里山で、充実した暮らしを楽しむ人たちに出会えた旅でした。 年々、移住者が増えている綾部市。昨年度は78人が移住してきたそうです。 なぜ綾部には移住者が多いのか!? 今回の旅を通して、私なりに答えを考えてみました。 まず1つ目は、交通アクセスの良さ。京都市から特急で約70分、大阪からも高速道路を使えば、わずか90分で行けるそうです。移住してきた方々も、みなさん口をそろえて 「京都や大阪の友人が気軽に遊びに来てくれるので、外部との繋がりが絶たれることがない。むしろ綾部が交流の拠点になっている」 とおっしゃっていました。 そして、最大のポイントは“移住者の先輩が多い”ということではないでしょうか。 写真は、ロケの時にお昼ご飯を食べに立ち寄った蕎麦屋さんで見つけた貼紙です。移住の相談に気軽にのってくれること、そして“本音で話します”という添え書きが。よいことばかりではなく、マイナス面も含めて実体験を踏まえて教えてくれるというのは心強いですよね。 実際に、移住に迷っていた時に先輩の話を聞いて不安が払しょくできたという人も多くいるようです。 ※動画はこちら(放送から最長2か月間公開)

執筆者 平田惟(リポーター)
2022年06月17日 (金)