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【京のええとこ】南丹市園部町天引 山里を元気にする 手作り市
京のええとこ連れてって
大森華子(リポーター)
2023年02月17日 (金)
2023年2月17日(金)放送
※京いちにちの見逃し配信はこちらから(放送後1週間配信)
放送の内容をテキストで紹介しています。お出かけの参考にぜひご覧ください!
今回は南丹市園部町の天引(あまびき)という地区を訪ねました。
まず訪ねたところは、1000体のお地蔵さんを安置した地蔵堂。
江戸時代中期、九州から来たお坊さんが家に泊まり込んで彫っていったと伝わっています。
天引地区では過疎が進み、人口は一番多い時から3分の1にまで減ってしまいました。
地域ににぎわいを取り戻そうと7年前にはじまったのが、手作りの特産品を販売する「むくむく市」です。
毎月、第2、第4の日曜日に開催されています。
6軒の屋台が並ぶむくむく市。
その中に、ユニークな経歴の「たこ焼き屋さん」があります。
本業は着物屋さんの奥村信二さん。
子どもの頃、お祭りで食べた「たこ焼きの味」が忘れられなくて、着物屋のかたわら月2回、ふるさと天引に帰って、たこ焼きを焼いています。
同級生ばかりで店を出している人たちもいます。
こちらのグループは月に2回、ふるさと天引に集まり、手作りパンとコーヒーを販売しています。
むくむく市は、お年寄りたちの元気につながっています。
奥村栄(さかえ)さんは、御年94歳。
今も、野菜を作ってむくむく市に出荷しています。
「市を見たら、もうちょっと良いのを作らないと、と思たりしてな」と意欲満々です。
むくむく市の名物が、地元の主婦グループが作るピザ。
なばな、さつまいも、れんこん、黒豆など、天引の野菜がいっぱい。
清水郁代さんは「地域の野菜をいっぱい食べてほしい」と話します。
天引のまとめ役として、10年前から活性化に取組んできた原田久さんは、
「むくむく市が始まったことで、村が元気になった」と言います。
原田さんは、楽しく、みんながホッとできる「むくむく市」を続けていきたいと考えています。