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水泳取材の夏③ メダルリボンに注目!

2023年07月29日 (土)

こんにちは!アナウンサーの姫野美南です。

福岡で開催されている水泳の世界選手権。
選手たちに贈られるこのメダル…
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リボン部分に用いられているのは、
福岡のプライドが詰まった
伝統的工芸品「博多織」なんです。


5月中旬、制作真っただ中の工房にお邪魔しました。

「博多織を世界の選手へ」
大会の誘致が福岡に決まるなり名乗りを上げたという、
工房3代目の讃井勝彦さん。

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「織の技術・密度は世界最高峰。
 普通のリボンとはちょっと違うぞっていうのは、
 メダリストの方たちが思ってくれると思います」

取材していて驚いたのが、
実際に織り込んでいく前にまず
パソコンの画面でデザインを設計すること。
讃井さんによると
この設計こそが「織屋のプライドの見せ所」
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1万368本の経糸(たていと)のどこで
横糸の色を切り替えれば
模様がよりきれいに見えるか、
糸一本単位で調節しながら
試し織りを繰り返します。

こちらが讃井さんたちが納得した糸4本分、
幅にしてわずか0.3㎜ほど調節した模様の一部。

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スタジオで一橋アナも野口アナも
「違いがわからない…」「細かい!」と
うなっていましたが、このわずかな差に
こだわってこその博多織だそうです。

「デザインを描いて織って、
 また織ったのを見てやり直して、
 またここで描いてまた織りだして…マニアックですよね。
 でもそれをやらないと気が済まない。
 まあ妥協しないってことですね。
 こんぐらいでよかろうでは本物じゃない」


この話題、7月28日(金)に
NHKの国際放送「NHKワールド」で
世界に向けて放送されることに。

メダルリボンに詰まった博多織の技術、
そして織元のプライドが世界に届きますように…
そんな気持ちで、私も英語の吹き込みに挑戦…!
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東京にいる専門スタッフとリモートでつなぎ
表現などを確認しながら収録していきます。
3か月間配信されるので是非ご覧ください。


水泳取材に奔走した夏前半。
胸が熱くなる瞬間もあり
すごく充実した時間でした。
まだまだ暑い日が続きますので
熱中症には気を付けてお過ごしくださいね。


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