放送に関する世論調査

人々の学習関心とメディアに求めているもの

~「学習関心とメディア調査」から~

NHK放送文化研究所では、人々がどんなことに関心を持ち、それを学ぶ際にテレビやインターネットにどのような役割を期待しているのかを調べるため、2008年1月に「学習関心とメディア調査」を実施しました。

「知識・技能や教養を身につけたり、趣味・スポーツなどを習ったりしたいと思うか」と尋ねたところ、77%の人が「したい(とても+まあ)」と答えました。また、「現在(またはこの1年くらいの間に)、知識・技能や教養を身につけたり、趣味・スポーツなどを習ったりしているか」と尋ねたところ、35%の人が「している(いた)」と答えました。「学習意欲」も「学習行動」も、男性より女性のほうが「積極的」でした。

260個近い項目を〔趣味〕〔スポーツ〕〔家庭生活〕〔社会〕〔教養〕〔職業〕の6つの分野に分けて示したうえで、「今後、新たに身につけたり学んだり習ったりしてみたいこと(関心のある項目)」をいくつでも選んでもらいました。その結果、すべての分野を通して「英語〔教養〕」(30%)を選んだ人が最も多くなりました。次いで「食品の安全性〔社会〕」(24%)、「パソコンの使い方〔趣味〕」(22%)、「簡単調理〔家庭生活〕」(22%)、「年金、保険の知識〔家庭生活〕」(22%)などが並びました。また、関心のある項目の学習手段として「テレビ」が大きく期待されていることがわかりました。

近年急速に普及しているインターネットについて、学習手段として利用したいかどうかを尋ねたところ、46%の人が「利用したい(+まあ利用したい)」と答えました。インターネットでの学習意欲がある人に、利用したいと思うテレビやラジオと連動した学習サービスをいくつでも選んでもらったところ、「パソコンで、番組と同じ内容のものが繰り返し見られる」(75%)が最も多くなりました。

世論調査部(視聴者調査) 増田智子/小林利行