気象予報士が選ぶ今年の漢字は?台風は多かった?今年のお天気総決算
- 2023年12月18日
今年もいよいよあと1か月を切りました。
2023年はどんな年でしたか?
「暑い日が続く」「冬なのに暖かい」と思うことが多かったのではないでしょうか。
今回は、NHK徳島の気象予報士 藤野さんが今年のお天気を総決算します。
気象予報士が選ぶ今年の漢字は
毎年12月に発表されるその年の世相を表す漢字。
2023年は「税」でしたが、
気象予報士が選ぶ今年の漢字というのも毎年発表されているんです。
2023年に選ばれた漢字は、こちら!
第1位は「暑」という漢字です。
こちらは日本気象協会に所属する気象予報士118人が選んだなかで、もっとも多かった漢字。
「とにかく暑かった」「残暑も厳しかった」など、暑さが強く印象に残ったということで、1位に選ばれました。
ちなみに2位以下はこちらになります。
2位が猛暑の「猛」。
3位が「酷」。過酷なまでの暑さだったということでした。
例年だと大雨や月食、月に関する漢字も選ばれますが、今年は暑さをほうふつとさせる漢字が多く選ばれました。
今年は全国的に暑かったという印象が強いようです。
今年の暑さ 徳島では
では徳島県での暑さについて、今年はどのような特徴があったのか見ていきましょう。
こちらは徳島市の歴代の暑さの記録です。
年間で35度以上の猛暑日となった日数。
最も多かった年は1994年の16日でした。
ことしは5日、15位タイとそれほどでもありませんでした。
夏日は8位タイ、熱帯夜は6位で、いずれもそれほど記録的ではありませんでした。
しかし、今年最も特徴があったのは「30度以上の真夏日の日数」です。これまでの日数より4日増え、80日と過去最多記録を更新しました。
どうしてここまで真夏日が増えたのでしょうか。
徳島県で真夏日が増えた理由
真夏日が増えた理由となるのが、9月の気温が関係しているのではないでしょうか。
こちらは今年の最高気温(赤色)と平年の最高気温(青色)のグラフです。
平年だと30度以上は9月の上旬までです。
一方で、今年は9月後半にかけても暑さがおさまらず、30度以上の日が多くなりました。
その結果、9月の真夏日の日数はなんと24日で、これまでの記録よりも1日増えて、過去最多となりました。
暑さ以外の特徴も
そして今年はもう1つ、特徴があります。
それは台風が少ないことです。
今年の台風発生数は12月18日までで17個。
平年だと年間およそ25個ですので、今年はかなり少ないことがわかります。
特に台風シーズンだった9月と10月は2個でした。
そして11月は発生しませんでした。
秋という期間限定でみると、4個と、過去最も少ない台風の発生となりました。
また、日本に上陸した台風は年間平均が3個に対して、今年は1個だけ。
8月15日に和歌山県に上陸した台風7号のみと、なりました。
こうした影響で、ことしは全国的に災害も少なかったように思います。
あらためて災害への備えを
台風が少ないような年は、大きな災害も少ないため、一般的に災害対策の意識が薄れてしまう傾向があります。
改めて、災害への備えをなさって下さい。
冬は大雪がありますので、雪への対策も心がけましょう。
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