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徳島県産品をPR 大谷焼・藍染め 無料で特産品が使えるモデル住宅とは

  • 2023年12月14日

徳島の特産品を巡る新たな動きです。
徳島市のモデル住宅で宿泊すると、県産の食器や食材を無料で使える取り組みが始まりました。
実際に使うことで工芸品の魅力を知ってもらい、新たなファンに繋げようとする取り組みを取材しました。

モデル住宅で県産品を体感

徳島市にあるモデル住宅です。
家の購入を検討する人たちに宿泊を体験してもらうサービスをしています。
ここに新たに持ち込まれたのが、鳴門市の伝統工芸、大谷焼の食器。

にんじんのドレッシングやすだちのジャム、みそなど。
さらに藍染めの洋服も。

県産のおよそ200点を無料で使ったり食べたりできます。
始めたのは、県産品の販路拡大などを行う「県物産協会」。
県産品のよさは、実際に使ってもらえれば伝わると考えたからです。

徳島県物産協会 久次米しのぶ 常務理事
高価な工芸品につきましては、展示する機会はあってもなかなか触るのをためらわれたり、使ったイメージが湧きにくかったり、食品についても、いったん試食をしてから買いたいなっていう方もいらっしゃると思いますし、魅力を知っていただいて、今後、それぞれの方々の生活の中に取り入れていただけたら。

中小企業のPRにも

その1つが、こちらの箸です。
那賀町特産の木頭杉が使われており、地域の振興につなげようと作られました。
箸を製作したのは、那賀町で木工業を営む西田靖人さんです。

西田さん
一昔前は、“日本3大杉の1つ”と言われていたのが木頭杉なんです。
その木頭杉を有効利用することが(地域の振興に)一番いいのではないかと。
持ちやすい五角形にするため、特殊な機械を導入しました。

手になじむよう、1つ1つ手作業でやすりをかけて完成させるため、大量生産はできません。
6年前から販売していますが、PR不足で思うように売れず、機械の導入にかかったおよそ1,000万円を返済できていません。

使ってさえもらえれば、よさが伝わる。
西田さんは、今回の新たな取り組みに期待を寄せています。

西田さん
うちみたいな小さな会社が、そこに徳島県の物産として紹介される、またそれを実際に手に持っていただけるというのが一番の魅力だと思います。
木頭杉のよさ、杉本来のよさにみなさんが気付いていってくれたらうれしいです。

まずは “使ってもらう”取り組み

この日、モデル住宅に宿泊したのは、小学生の子を持つ家族。
県産品を1つ1つ手に取って使い心地を確かめます。
西田さんの会社が作った木頭杉の箸を使いました。

利用した家族
箸とかおしゃれで軽くて、子どもたちも滑らず使えているので、普通に買いたいと思いました。

徳島県の特産品を、まずは使ってもらおうという取り組み。
新たなファンを獲得するきっかけになるかもしれません。

紹介した箸は人気で、宿泊後に持ち帰る人もいるということです。
今回の取り組みは12月17日までで、その後、香川県でも開かれる予定です。

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