地震の備えに何が必要? 防災士の藤野勝成(NHK徳島)が解説!
- 2023年05月16日
藤野勝成 気象予報士が防災士として役立つ情報をお伝えする「藤野さんの防災教室」。
今回のテーマは「ライフライン」です。
停電が長く続いた東日本大震災
いまから12年前、東日本大震災が起きたとき、東北では480万戸が停電となりました。
ここで皆さんにひとつ問題です。
災害発生から電気を使用できなかった期間はどのぐらいになると思いますか?
※東日本大震災と西日本豪雨、それぞれ期間は同じぐらいとなりました。
正解は……8日から9日です。
突然、電気が10日近く使用できなくなるということが少し想像できない方もいらっしゃると思いますが、実際に起こったことなんです。
復旧まで10日くらいというのはあくまでも平均です。
東北のある医療機関では完全復旧に3か月以上、かかったそうです。なぜそこまで時間がかかったかというと、「変電所」が津波で被災したことが要因のひとつといわれています。
熊本地震では断水が
続いては熊本地震での状況です。34の市町村で最大およそ44万6000世帯が断水となりました。水を求めて大勢の方が集まり、長蛇の列ができるほどでした。
使用できなかった期間、水道はおよそ24日から20日。3週間くらいにおよびます。
徳島も他人事ではない
「徳島では大丈夫」なんてことはありません。
停電の際に必要な懐中電灯やランタンなどはご家庭でお持ちですか?
冬は電気なしで使える暖房器具も必要です。
カセットコンロはふだんから鍋などで使用されている方が多いですが、災害時はかなり大切です。
さらに災害時に必要な水の量は1人分で1日3リットル、最低3日分の9リットルが必要といわれています。
最近、全国的に大きな地震が増えてきています。いつくるかわからない災害に備えるようにしてください。