ココに注意!子どもの新生活 『放課後の遊び編』
- 2024年04月26日
『放課後の遊び』ココに注意!
小学校に入学した1年生たちは、新しい友達ができて、放課後に子供たちだけで遊びに出かける機会が増えてくると思います。
外で遊ぶときは何に注意をして、家庭でどんなルールを決めたらいいのか考えます。
漆原輝アナウンサーが取材しました。
話を聞いたのは、子どもの安全に詳しい日本こどもの安全教育総合研究所の宮田美恵子理事長です。
子どもたちが放課後に遊びに行くとき、
どんなリスクに気を付けなければいけないですか?
放課後は、けがやトラブルのリスクが高まります。
子どもたちは、不慣れな学校に行って、
長い時間、一生懸命過ごしていますよね。
そうすると放課後って、結構疲れています。
疲れているから、転んだりしてけがをしやすいんです。
それに、次は何時間目と規則正しい時間で過ごしてきたので、
放課後はとても解放された気持ちになります。
それも事故やトラブルにつながりやすい一因なんですよね。
子どもを守るステップ①
「“1人で行かない”“1人にならない”ようにしよう!」
放課後遊びのリスクを減らすために宮田さんが強調したのが、
1人で遊びにいかない、そして遊びに行った先でも1人にならないことです。
1人で出かけないは大前提。
子どもはまだいろんな意味で経験が少ない人たちですから、
大人の目に見守られる中で遊ぶということが大原則です。
友だちや誰か大人と一緒に行動できる。
またはそういう目の中にあることが大事です。
公園だったとしてもたくさんの人が遊んでいる公園と、
そうではない公園があったとすれば、
大人の見守りの目がある公園のほうが安心できます
友だちと出かけても、1人になる可能性はあるといいます。
友だちが「僕はもう帰るよ」と言っているのに、
「いや僕はもうちょっと遊んでいく」となると
一緒に帰りませんよね。
友だちと一緒に遊びに行ったら、
ぜひ一緒に帰ってきてほしいです。
子どもを守るステップ②
「親子で約束を決めよう!」
その上で、大事になるのが親子の約束ごとです。
「どこで、誰と、何時まで」
この3つを確認することが大切だと言います。
どこの公園に行くのか、誰と一緒に行くのか、
何時に帰ってくるのか、毎回確認することを徹底しましょう!
携帯電話を持たせることがあると思いますが、
むしろ子どもも親も携帯電話があることで安心をして、
逆に行動がルーズになりがちです。
例えば、地域の防災無線から5時になると流れる
音楽やチャイムが聞こえたら必ず帰ってくるなど、
親子の間でルールを決めることはとても大事です。
“もしも“に備えて頼れる場を確認しよう!
それでも、親がいないときにけがをしたり、道に迷ったりすることがあると思います。
この“もしも”に備えて、頼れる場所を確認することが大切です。
その目印があります。「こどもSOS」のプレートです。
地域の商店などに貼ってあり、子どもたちが助けを求めるときに、駆け込める場であることを示しています。可能なら、一度親子で立ち寄ってみることがおすすめです。
一度立ち寄ってみると
全く見ず知らずの人・場所ではないですし、
親子で一緒に来た場所ですから、
子どもにとっては安全地帯になります
新1年生は、緊急時、ドキドキしていたり、言葉が出てこなかったりして、自分の状況を、説明することができないことも想定されます。
宮田さんが提案するのが、SOSを示すカードをポケットなどに持たせておく方法です。
「助けてください」とか「いま困ったことが起こっています」というような単純な言葉を書いておいて、ぱっと見てもらい大人に気づいてもらうというアイデアなんです。
プラスチックのケースやこどもの財布、パスケースなどに入れておいて、すぐ取り出せるポケットなどに入れて持ち歩くと良いと言うことです。
子どもが地域で安全に過ごすために、
私たち周りの大人ができることはありますか?
不慣れな子どもたちがこの時期は多く街の中にいる。
一生懸命、いま訓練していると思ってもいいですので、
不慣れな子どもたちを、
ぜひ温かい気持ちで見守ってあげてもらいたいです。
困っていて、なにか伝えたそうな様子の子どもがいたら、
私たち周りの大人は「大丈夫?」と話に耳を傾けて、気にかけてあげることも大切です。
新生活が始まった1年生たちを、地域でも守ってあげましょう。