ワクワク!望遠鏡を使って天体観測★どーもくんの夏休みin香川
- 2023年08月30日

どーもくんが、香川県ならではの自然を探す 『どーもくんの夏休み』
全国的に珍しい天体望遠鏡博物館(さぬき市)を訪ね、星空を楽しみます!手作り望遠鏡の作り方も!
▼動画でもご覧いただけます。
どーもくんが向かったのは...

香川県の東部、さぬき市の山の中にある...小学校?

ここは、望遠鏡を展示する天体望遠鏡博物館なんです!
廃校になった小学校を活用して、古いものから珍しいものまで、全部で400台以上の望遠鏡が展示されています。
全国で廃棄されそうになっている、あるいは行き場のない天体望遠鏡を引き取って、実際に天体観測にも活用しています。

これだけたくさんの望遠鏡。どーもくんは、何から見たら良いか分からなくなってしまったようです。

どーも...

どーもくん、安心して。
僕が教えるからね。

天体観測歴なんと60年!
元理科の先生の片山敏彦さんに望遠鏡を紹介してもらいました!


これは、カルバー望遠鏡といわれてる望遠鏡だよ。この望遠鏡のすごいところは、とっても古いっていうことです。いつ作られたかっていうとね、19世紀、1890年です。日本で言うと明治の時代。
そのころにもうこんな立派な望遠鏡がね作られてたんですよ。
すごいでしょう!

どーも!
次の望遠鏡は...?


私は昔、教員をしてたのね。
観音寺中学校というところで、この望遠鏡と出会ってね。
子どもたちと一緒に、いろんな天体を見て、楽しい時間をすごしました。
この望遠鏡を見るたびに記憶がよみがえってきて、とっても懐かしいです。


同じ望遠鏡が2つついてるでしょう。どうしてか、わかりますか?
2人が同時に望遠鏡をのぞくことができるんですよ。
よく兄弟同士で望遠鏡の取り合いになることがあって、そうならないようにと博物館のスタッフが自作しました。
親子や友達と一緒に1つの天体を見ることができますよ。

博物館では、望遠鏡の使い方も教えてもらうことができます。
どーもくんも、さっそく天体観測だ!何が見えるかな?

どーもくんが見ているのは...

はくちょう座のアルビレオ。
約50倍の望遠鏡で見ると、2つの星が並んでいることがわかります。青とオレンジの色の違いもはっきり!

南の空にはさそり座が。

真ん中にある、ひときわ赤く輝く星が、さそり座の一等星 アンタレス
「サソリの心臓」と言われていて、「赤色超巨星」と呼ばれる、もうすぐ寿命が終わろうとしている星なんです。

さらに、さそりのしっぽの方にある横並びの2つの星には、香川ゆかりの伝説も残っています。


「お天道さま、どうか私たちをお助けください」と
祈ると...



どーもくん、夏の星空を楽しんでもらえたかな?
香川県には、星空が綺麗に見えるところがたくさんあるんですよ。もっともっと、季節ごとの天体を楽しんでほしいなというふうに思います。

どーも!

(編集・別所寅之助 ナレーション・堀越葉月)
望遠鏡を手作りしよう

片山さんに望遠鏡の作り方も教えてもらいました!

<用意するもの>
賞状用やおかしなどの筒(25cm)
老眼鏡(度数4.0)
ルーペまたは虫眼鏡 2つ
黒い色画用紙
★老眼鏡の度数に合わせて、筒の長さを変えます。
度数2.0 → 50cm
2.5 → 40cm
3.0 → 33cm
3.5 → 29cm
4.0 → 25cm

筒の両側を切り抜き、ふた側に穴をあける。

老眼鏡のレンズを取り出し、ふたにレンズを貼り付ける。

レンズをつけたふたは、筒にはめ込む。反対側には、虫めがねやルーペを2つ重ねて貼り付ける。両端のレンズが平行になるように丁寧に作業をしてください。

黒画用紙は筒を覆いきれる長さに切って、老眼鏡のレンズが付いたふた側に巻き付ける。

すると、余計な光が入らなくなる。
※注意※ 絶対に太陽を見ないでください。