展示 9
オブジェクトベース音響による次世代放送システム
視聴者によるカスタマイズが可能な音声サービスを目指して
展示概要
視聴者の好みや視聴環境に合わせて番組音声をカスタマイズできる音声サービスの実現に向けて、オブジェクトベース音響※1による放送システムの開発を進めています。ここでは、番組制作から放送・家庭再生に至る一連の技術を展示しています。
研究の目的
ナレーションの音量だけを増減したり言語を切り替えたりといった、視聴者の好みに合わせたテレビ視聴を可能にする音声サービスの研究です。
課題
番組制作から放送・家庭再生に至るすべての機器が音響メタデータを用いた番組音声の形式に対応するとともに、番組音声を再構成して再生するためのレンダラーが必要です。
どんな技術?
オブジェクトベース音響による放送が実現すると、ご自身の好みに合わせて、番組音声をカスタマイズできるようになります。どんな音声サービスが可能になるか、研究員が分かりやすくご説明します。
詳しい解説
オブジェクトベース音響による放送システムの詳細を、研究員がご説明します。
- オブジェクトベース音響対応の音声卓
- オブジェクトベース音響対応のラウドネスメーター
- 差し替えダイアログレベル調節装置
- MPEG-H 3D Audio音声符号化・復号装置
過去の技研公開での展示
関連文献
- 「オブジェクトベース音響対応のライブ音声卓を開発 ~番組音声をカスタマイズできる次世代音声サービスに向けて~」NHK報道資料(2021年6月28日)
- 「オブジェクトベース音響用ラウドネスレベル測定法の検討」日本音響学会研究発表会講演論文集,pp. 1061-1062(2020年)
- 「測定時間が異なる複数のラウドネス値を基準とした副音声制作におけるダイアログレベルの自動調整法」日本音響学会研究発表会講演論文集,pp. 1355-1356(2021年)
- 「Advancement of 22.2 multichannel sound broadcasting based on MPEG-H 3D Audio」IEEE Trans. Broadcast. Vol. 66, No. 2, pp. 365-371 (2020年)(NHKサイトを離れます)