オブジェクトベース音響による次世代放送システム

視聴者によるカスタマイズが可能な音声サービスを目指して

MPEG-H 3D Audio音声符号化・復号装置

MPEG-H 3D Audio※1は、オブジェクトベース音響に対応した音声符号化方式です。実装負荷の軽い最新のプロファイル※2であるBaselineプロファイルを採用し、22.2ch音響に対応可能なレベル※34をリアルタイム音声符号化・復号装置に実装しました。

開発した音声符号化装置の仕様
項目 仕様
プロファイル/レベル Baseline※4/4
入出力I/F MADI (AES10)
入力音声信号数 最大56ch(例:22.2ch背景音+32種類のナレーション)
入力音響メタデータ 音響定義モデルのシリアル形式(S-ADM)※5
出力ストリーム形式 MMT規格※6に対応したIPフロー
圧縮効率 512kbit/sで22.2ch音響を圧縮可能
開発した音声復号装置の仕様
項目 仕様
プロファイル/レベル Baseline/4
入力ストリーム形式 MMT規格に対応したIPフロー
出力I/F MADI (AES10)
出力音声信号数 最大24ch(例:22.2ch音響)
レンダリング可能な音声フォーマット モノ、ステレオ、5.1サラウンド、7.1ch、22.2ch音響、5.1.2ch、5.1.4ch、7.1.4ch
ダイアログ制御機能 ダイアログの差し替え、ダイアログのレベル調節
セカンドデバイス再生 モノ又はステレオの音声オブジェクトを、番組音声とは別に出力可能

※1 ISO/IEC 23008-3:2019に準拠
※2 符号化ツールのサブセット
※3 チャンネル数やサンプリング周波数など、符号化装置の仕様の上限を示す指標
※4 実装負荷の軽い最新のプロファイル。ISO/IEC 23008-3:2019/Amd 2:2020に準拠
※5 勧告ITU-R BS:2125-0に準拠
※6 ISO/IEC 23008-1:2017に準拠