NHKスペシャル

プラネットアース 第8集 「極地 氷の世界」

地球の両極には白く凍り付いた、極寒の世界が広がっている。南極、北極は、地球で最も苛酷な環境の一つ。限界の環境のなか、輝く命のドラマが次々と繰り広げられる。
見所の一つは、真冬の南極で卵を抱き続けるコウテイペンギンのオス。氷点下60度、風速100キロを越すブリザードの中、三ヶ月もの間じっと耐える。どうやって卵を守るのか?なんとオス達は頭を下げ、風が入り込む隙間もないほどぴたりと身を寄せ合って、密集した円陣「ハドル」を組む。今回、カメラマンが南極基地に一年滞在し撮影。最も寒さにさらされる一番外側の列を順番に交代する様子などをとらえた。
また、北極では子グマが初めて巣穴から顔をだす瞬間から、巣穴を旅立つ時まで密着。母親が子グマを特訓するシーンでは、愛らしい子どもの表情が見逃せない。海の氷が解けてしまう夏は、つらい季節。オスのホッキョクグマは獲物を求めてセイウチの群れに闘いを挑む。長さ1mもある二本の牙をもつセイウチとの戦闘の結果は…。
その他、冬でも凍らない北極海の不思議な場所「ポリニア」。ザトウクジラの群れが水中で泡のカーテンを作り、魚を閉じ込めて捕らえる様子など貴重な映像が登場する。