NHKスペシャル

プラネットアース 第6集 「草原 命せめぎあう大地」

陸地のおよそ4分の1を覆っている草原は、一見何もない荒涼とした場所のように見えるが、実は地球上で最も多くの生きものの命を支えている環境である。イネの仲間を中心とした膨大な量の草が、大きな群れを作る動物たちの重要な食料になっているのだ。今回番組では世界各地の草原で、圧倒的な生きものの群れを迫力の映像でとらえる。新鮮な草を求めて移動を続けるアフリカ、サバンナの200万頭のヌーの群れ。草の種を拠り所にする15億羽の鳥コウヨウチョウの大乱舞は必見。

北極圏ツンドラの草原では、数千キロをはるばる渡ってきたハクガンが一斉に子育てを行う。そのヒナを狙うのは、ホッキョクギツネ。ハクガンの親は翼を精一杯広げ、鋭い歯をむくキツネに敢然と立ち向かう。草原をつらぬく野生のドラマを追う。

そして圧巻は、新月の夜、暗闇の中でアフリカゾウを襲う30頭のライオンのハンティング!動物には見えない赤外線で撮影できる超高感度ハイビジョンカメラを開発。2年がかりの撮影の末にとらえた世界初映像だ。最新の機材と撮影方法を駆使して撮影された驚異的なシーンが息もつかせず次々と繰り広げられてゆく。