中学受験者数が過去最多の規模になる中、埼玉県内の私立中学の入学試験が1月10日から始まり、首都圏は本格的な中学受験シーズンに入りました。
皆さんの抱えている悩みやご意見、体験談などをもとに取材を進めていきます。
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さいたま市の栄東中学校には、すべての入試日程でのべおよそ1万3000人が出願していて、初日の1月10日は、およそ5600人が受験しました。
試験の1時間ほど前からバッグにお守りをつけた受験生が次々と訪れ、会場となる教室に向かっていました。
緊張しますが、自分の力を出せる時がきて楽しみです。がんばってきたことを出し切って合格したいです。
今まで本当にがんばってきたので、結果が出せるといいです。
1都3県などでの去年(2023年)の中学受験者数は、「首都圏模試センター」の調べで5万2600人と過去最多となり、ことし(2024年)も同じ程度で推移する見込みです。
埼玉県によりますと、県内の私立中学への出願者数は、去年より1万1000人以上多い、のべ6万人あまりにのぼっているということです。
埼玉県では、5年ぶりとなる新たな私立中学が開校し、注目を集めています。
東京のベッドタウンで子育て世帯も多い所沢市には、2024年4月、中高一貫教育を提供する「開智所沢中等教育学校」が新たに開校します。
所沢市内では初めて、埼玉県内では5年ぶりとなる私立中学で、学校によりますと、都心からのアクセスがよく、自然豊かな教育環境を提供できることなどが、開校の決め手となったということです。
授業では、フィールドワークといった探究型の学びや、英語教育を充実させるほか、AIやICT機器を活用できる学習環境を整えるということです。
募集定員100人の1月10日の第1回入試には、およそ2300人が出願しているということです。予想を上回る出願に、学校は試験会場を増やして対応にあたっています。
学校
「期待の表れと感じている。生徒の得意なことを伸ばし、専門分野で社会貢献できる人材を育てていきたい」
一方、市内の小学生の進学の選択肢を増やしたいと私立中学の誘致に取り組んできた所沢市も開校に期待を寄せていて、入学する生徒たちに地域の歴史などをまとめた市の副読本を配布するなど、学校と連携して教育の充実を図りたいとしています。
所沢市経営企画課 小池純一課長
「開校を歓迎している。市の魅力の1つにもなり、まちの活性化につながることも期待したい」
私立中学の入学試験は、千葉県では1月20日、東京都と神奈川県では2月1日から始まります。
受験生や保護者の皆さん。都内ではインフルエンザや新型コロナの感染者数が増加傾向です。ほかの感染症も警報レベルを超えています。世の中もなかなか落ち着きませんが、どうぞ体調管理を万全になさって、ふだんの力を発揮されることを私たちも祈っています。
みなさんは「中学受験」についてどのように考えていますか?私たちは「中学受験のリアル」と題して、皆さんからの情報や意見をもとに、取材を進めます。悩みや体験談、情報などぜひこちらまで投稿をお寄せください。