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いつからガソリン価格値下げ 安くなる?政府の補助金は?埼玉 茨城 群馬などで過去最高値

  • 2023年9月6日

1リットルあたり188.4円。
9月4日時点の東京都内のレギュラーガソリンの小売価格です。比較できる2004年以降で、先週に続き最高値を更新しました。

また、東京以外の関東の6県では、値段が高い順に群馬県が188.7円、神奈川県が187.6円、栃木県が186.4円、茨城県が184.9円、千葉県が183.4円、埼玉県が183.3円となっていて、千葉県と、先週から値下がりした神奈川県を除いて過去最高値です。

東京など1都6県の価格は?

国の委託を受けてガソリン価格を調査している石油情報センターによりますと、都内のレギュラーガソリンの9月4日時点の平均の小売価格は188.4円で先週より0.5円上がり、記録の比較できる2004年以降で、最も高い価格となりました。

東京以外の関東の6県では、値段が高い順に群馬県が188.7円、神奈川県が187.6円、栃木県が186.4円、茨城県が184.9円、千葉県が183.4円、埼玉県が183.3円となっていて、千葉県と、先週から値下がりした神奈川県を除いて過去最高値です。

全国平均186.5円 2週連続で最高値を更新

また、9月4日時点の全国平均で、1リットルあたり先週から0.9円値上がりし、186.5円でした。
これは、16週連続の値上がりで、現在の方法で調査を行っている1990年以降では先週に続いて2週連続で最高値を更新しました。

主な要因と今後の価格の見通し

国からの補助金がことし1月以降、段階的に縮小されていることに加え、サウジアラビアの自主的な減産の影響で原油価格が上昇傾向にあること、さらに円安に伴って輸入価格が上昇していることなどが主な要因です。

ただ、政府が、石油元売り各社に支給している補助金を9月7日から1リットルあたり7.7円増やし、今後も拡充することから、ガソリンの小売価格は徐々に値下がりし、10月中には175円程度の水準に抑えられる見通しです。

石油情報センター
「9月5日、サウジアラビアが自主的な減産を延長すると発表した影響で、原油価格の高騰は続く見通しだが、政府の補助金の効果で、ガソリンの小売価格は来週から値下がりが予想される」

補助金拡充 ~財政負担膨らむおそれ~

政府は、ガソリンの小売価格を1リットルあたり175円程度に抑えることを目指して、9月7日から段階的に補助金を拡充することにしていますが、原油価格の上昇や円安が進む中で、一層、財政負担が膨らむおそれも出ています。

原油価格は、産油国のサウジアラビアがことし7月から自主的な減産に踏み切り、さらに9月5日、この措置を12月末まで延長すると発表したことから、WTIの先物価格は一時、1バレル=88ドル台まで値上がりするなど、上昇傾向が続いています。

また、外国為替市場では円安傾向が続き、石油元売り会社への補助金が始まった去年1月末の時点では、1ドル=114円台でしたが、足元では1ドル=147円台まで円安が進み、原油の輸入価格を押し上げる形となっています。

こうした中で、政府は、レギュラーガソリンの小売価格を1リットルあたり175円程度の水準に抑えることを目指して、9月7日から、石油元売り各社に支給している補助金を段階的に拡充することにしています。

政府は、この負担軽減策について、既存の予算でまかなえるとしていますが、原油価格の上昇や円安によって、一層、財政負担が膨らむおそれも出ていて、歳入の3割を国債に依存する中、財政規律との兼ね合いが問われることとなります。

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