詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」です。
最近、実際にあった手口を見ていきます。
今回のテーマは「妊娠させて慰謝料が必要」です。
去年12月、群馬県館林市に住む70代の男性の自宅に息子を名乗る男から電話があり、携帯電話の番号が変わったとした上でこう言われました。
「結婚している女性を妊娠させ、離婚させてしまった。女性の元夫から慰謝料400万円を請求されている」
続けて男は「50万円だけでもいいので援助してほしい。今から弁護士が取りに行くので駅まで持ってきてほしい」などと求めました。
話を信じた男性はその日の夕方、駅で弁護士だという男に50万円を渡し、翌日にも同じ男に350万円を渡してだまし取られてしまいました。
皆さんへのお願いです。「妊娠させて慰謝料が必要に注意」
息子や孫だと信じている人から「妊娠させた」とか「慰謝料を請求されている」などと突然言われると心配してしまうのは無理のないことです。だけど、そうやって不安をあおるのは典型的な特殊詐欺の手口なんです。
今回のように最初に電話番号が変わったとうそを言うのもよくある手口で詐欺が見破られるのを防ごうとしているんです。
電話でお金を要求されたら詐欺かもしれないと疑い、必ず、元から把握している家族の電話番号に連絡してだまされていないか確かめてください。