災害時のレシピ 簡単!いざという時に!
- 2023年10月31日
過去の災害では食料の支援物資が十分にいき渡らなかったり、 炭水化物に偏るなどして栄養不良となる人がいたりしました。
食料の備蓄のポイントと災害時に活用できるレシピを静岡県栄養士会に聞きました!
家での備蓄のポイントは?
静岡県栄養士会の池谷広美さんによりますと、すべて災害用の非常食でそろえるのではなく、
「ふだん使っているもの」を活用するのがおすすめ。
ふだんの生活の中で料理の中に利用して頂きながら、使ったら買いたす、
という形で循環させながら利用します
根菜類、 レトルト食品、乾物・乾物・魚や野菜・果物などの缶詰、フリーズドライなどです。
ふだんの料理でも使える賞味期限の長いものを中心に、 1週間分、備蓄しておきます。
かむ力が弱い人は柔らかい食事など、家庭の状況にあわせ必要なものを用意してください。
備蓄を活用!災害時のレシピ
この備蓄をいかした、 災害時のレシピです。
耐熱性のある袋を使い、 湯煎して作る方法です。
一度にすべての料理を湯煎して作ることができ、 災害時に水と燃料を節約できます。
袋で調理するので、衛生面でも安全です。
調理には、耐熱性の高いポリ袋を用意します。「高密度ポリエチレン」などと書かれているもので、100円ショップでも手に入ります。
備蓄品を使って作ることができ、 栄養バランスもよい二品を教えてもらいました。
缶詰と乾物を使って作る「五目うま煮」
袋の中に、 材料を全て入れていきます。白菜がなければ、他の葉もの野菜を。片栗粉の上から水を入れるようにして、全体をよくなじませます。
ポイント!加熱すると袋が膨らむので、しっかり空気を抜きます。
根元をきっちり押さえて、ねじっていき、袋の口に近いところを結んでください。
続いては、五目うま煮をかけるごはんの作り方。
無洗米を使って、1人分ずつ作ります。
続いて、缶詰と乾物で作る「切り干し大根のあえ物」。
袋に、切り干し大根とわかめを入れて水を加えます。
残りの材料は最後に加えます。
鍋に水を入れ、袋を全て入れます。沸騰させる前、水の状態から、袋を入れるようにしてください。
ポイント!鍋の熱さで袋に穴があいてしまうことがあるので、耐熱のお皿を下に沈めます。
沸騰したら中火にします。
五目うま煮とごはんは20分、 切り干し大根のあえ物は5分。ごはんは余熱で10分蒸らします。
袋を取り出すときは火傷に注意してください。
ごはんにあんをかけたら、 「五目うま煮ごはん」の完成。
切り干し大根のあえ物は、火傷に気を付けながら袋の中の水をしぼり、コーン、チキンをを加え、ドレッシングをまぜたらできあがりです。
お皿にラップをしけば、さらに洗い物が少なくてすみます。
試食しました。「五目うま煮」は、とろみがついていて食べやすく、美味しい!「切り干し大根のあえ物」は短い調理時間にも関わらずしっかり味が染みていました。
ふだんから作ってみることで、アイディアがわいてくると思いますので、是非やってみてください!
今回はガスコンロを使いましたが災害時にあたたかい食事を作るためにも、カセットコンロとボンベの用意も大切です。種類や保存状況にもよりますが、 1本で1時間ほど加熱することができます。