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富士観光に加えたい!静岡 富士宮の「音止めの滝」に展望台

  • 2023年09月20日

静岡県富士宮市の「白糸の滝」に隣接する「音止めの滝」に、滝つぼが見渡せる新しい展望台が完成しました。広々とした展望台からは、滝つぼと富士山が一望できて、新たな観光スポットとして注目されています。

「音止めの滝」名前はある伝説から

高さ25m、迫力あふれる「音止めの滝」です。世界文化遺産の富士山の構成資産のひとつで、国の名勝・天然記念物にも指定されている「白糸の滝」に隣接しています。
名前の由来とされるのは、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも紹介された曽我兄弟(兄・曽我十郎祐成と弟・五郎時致)の仇討ちにまつわる、ある伝説です。曽我兄弟は、源頼朝が行う大規模な巻狩りの場で、父の仇である工藤祐経を討つ相談をしていましたが、滝の音で声がさえぎられてしまいました。そこで、神に念じたところ一瞬滝の音が止んだ、という伝説からこの名がついたといわれます。

展望台完成 滝とともに富士山も

完成した展望台は、滝つぼから120mほど離れた場所に設けられ、およそ70人が並べる広さがあり、滝全体を見渡せるように作られています。

音止めの滝(左)と富士山(右上)を一望

展望台からは、富士山とともに音止めの滝を眺めることができます。周りの岩の間からは湧き水が幾筋も流れる様子も見ることができ、訪れた人は記念写真を撮ったり虹がかかった滝つぼの景観を楽しんだりしていました。

世界遺産・富士山の周辺整備進む

13日は、滝の近くで完成記念式典が行われ、市や観光関係者らによるテープカットのあと、地元の中学生があいさつしました。

中学校3年生 鈴木渚さん
音止めの滝を世界中の人に知ってもらえるよう、学習したことを発信していきたい。

富士宮市 須藤秀忠市長
世界遺産10年の節目に音止めの滝が知られるきっかけができてよかった。ダイナミックな滝なので、観光客の皆さんにもぜひ大勢で見ていただきたい。

富士宮市は、10年前に白糸の滝が世界文化遺産の富士山の構成資産になったあと、滝つぼや売店など周辺の整備を進めています。

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