コロナ5類移行 静岡で医療費やワクチンどう変わるか調べました
- 2023年05月10日
新型コロナウイルスの5類への移行で私たちの生活はどのように変わるのか、解説します。
感染状況の把握
5類に移行しましたが、何が変わるのでしょうか。
毎日の感染者数の発表がなくなります。これまではすべての感染者について医療機関などが毎日報告し、自治体などが公表する「全数把握」を行ってきましたが、これが「定点把握」という方法に変わります。
「定点把握」ではどうやって感染者を把握するんですか?
あらかじめ指定された全国でおよそ5000、県内で139の医療機関が週1回、国に報告を行うことになり、県の発表も週1回になります。
文字通り、全ての人数は把握しないということですね。
それにしても、週に1度だけで把握できるんですか?。
季節性インフルエンザなども、「定点把握」で流行を見極めていて、県では流行状況は把握できるとしています。
流行期とわかるのであれば、ある程度の対応もできますね。
そうですね。県では注意すべき新たな変異株が見つかった場合などには、発表するとしています。
発熱など新型コロナへの感染が疑われるような症状があるときの対応も変わりますよね。
はい。限られた医療機関で患者を受け入れる体制から幅広い医療機関で対応する体制へと変わりました。
静岡県では外来診療が対応可能な医療機関はおよそ100か所増えたということです。県のホームページなどで確認できます。
医療費の負担どう変わる?
気になるのが医療費の負担ですが、変わるところを教えてください。
このように変わります。
自己負担がかなり増えますね。
そうですね。検査や治療にかかる費用はこれまで公費で賄われてきましたが、陽性だった時の外来診療の窓口負担分は、ほかの病気と同じように自己負担になります。検査も自己負担です。
自己負担ではないものもあるんですね。
新型コロナ専用の治療薬は公費負担です。
入院医療費はひと月あたり、最大2万円まで補助が出ます。
無料のワクチン接種は、今後も流行を繰り返すことが予想されることから、今年度も継続されます。
感染した際の療養期間
感染したときの療養期間はどうなりますか。
今後は療養している間の行動は個人の判断に委ねられます。
目安として厚生労働省は、発症翌日から5日間は外出を控えることが推奨されるとする考え方を示しています。
濃厚接触者はどうなるのですか。
保健所が特定することはなくなり、行政が外出自粛を求めることはなくなります。こうしたことから、宿泊療養施設での受け入れや自宅療養中の食料支援は終了します。
学校での対応はどうなるのでしょうか。
学校の出席停止の期間の基準が短縮されます。
これまでは発症の翌日から原則「7日間」とされていました。
今後は原則「5日間」になります。
でも学校だけに症状が気になりますよね。
症状が軽くなってから1日経過していることも必要とされています。発症の翌日から10日間はマスクの着用も推奨されています。
体調が悪くなったときの相談先
最後に、体調が悪くなったときの連絡先を教えてください。
まずはかかりつけ医や、療養中の場合は、コロナと診断を受けた医療機関に相談してください。
受診先や相談先に困った場合はこちらのコールセンターに連絡してください。