【らんまん】熱海観光地の繁栄提案！植物学者・牧野博士

連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなっている植物学者の牧野富太郎博士が、観光地・熱海の繁栄策として「あたみ桜」を植えることを提案した資料などの展示が熱海市で行われています。（展示は5月21日まで）

牧野富太郎博士に関する11点の資料

熱海市立図書館には、牧野富太郎博士が、熱海市の早咲きの桜、「あたみ桜」を鑑定したことを知ってもらおうと関係する書籍など11点が展示されています。

老舗旅館の館主であたみ桜の普及に関わった故・内田勇次氏の著書では、昭和10年ごろ、牧野博士に鑑定を依頼したところ▼寒桜の一種で原産地はインドのダージリンであり、▼日本の方が気温が低いため下を向いて咲くことがわかったと紹介されています。

牧野博士が出版した書籍では、観光地の繁栄策として咲く花の色が違う2種類の苗木を植えることをみずから提案しています。

そのうえで、「とても評判になって熱海の桜の花見に行けと押しかけ汽車はいつも満員であろう」と記されています。

「牧野博士の鑑定であたみ桜とほかの桜の違いが分かったということで、とても感激しました」（熱海市内に住む70代の女性）

「あたみ桜も一部の人にしか知られていないので、来年の桜を見に来ていただきたい」（展示を企画した小林啓一館長）

この展示は5月21日まで行われています。