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浜松まつり 家康になる!? 騎馬武者行列 いざ出陣!

  • 2023年05月02日

浜松市で400年以上前から続く伝統の「浜松祭り」。ことしは初めて騎馬武者行列が行われます。大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さんなど豪華な俳優陣が参加するとあって関心が高まっていますが、もちろん浜松市民も参加します。本番まであと少し。盛り上がっています!(記者・牧本真由美)

“段ボール甲冑(かっちゅう)隊”で参列

浜松市西区に住む小学6年生の加茂桜介くんと母親のしづかさん。騎馬武者行列に「段ボール甲冑隊」として参列することになりました。

桜介くんの中では、ドラマの放送が発表されてから家康ブームが続いています。去年の夏休み、自由研究のテーマも「家康」でした。家康がよく食べていたとされる八丁みその味噌汁や兵糧に使われたという「味噌玉」を作ってみたり。家康の象徴ともいえる甲冑、「金陀美具足」(きんだみぐそく)も調べてみたり。学校の授業では家康のことをまだ習っていませんが、家族で家康ゆかりの地を巡るなどどんどん詳しくなっています。

「身近に感じるようになって好きになりました」(加茂桜介くん)

「彼がきっかけで家族が知らなかったことも知れてすごく楽しいです」(しづかさん)

家康になりきるぞ!

今回選ばれた段ボール甲冑隊では「家康になりきりたい!」桜介くんの思いを実現しようと家族でアイディアを出し合いながらできるだけリアルに再現しようと奮闘しています。浜松市から届けられたのは、ただの段ボールを型取りしたものでしたが、ベースの色をお母さんは黒色。桜介くんは金色に。さらにパーツも工夫しています。

Q こういう風に作ってくださいっていうのがあるわけじゃないんですか?

「自由なんです。段ボールしか付いてなくてなんとなくこういうのが使えるんじゃないのかなって話し合ってホームセンターとか100円ショップとかに行って買いました。これは椅子の下に家具とか滑らないようにするクッション材です。この丸いのも。これはテープですね」(しづかさん)

おじいちゃんは塗装を担当。おばあちゃんは肩の部分に着物の布きれを貼り付けてくれました。みんなの力の結晶ができあがると・・・

「かっこいいですね、本当、松潤が着ている甲冑みたいだもん」(おじいちゃん)

家康のおかげで家族で楽しむ時間が増えているそうです。

「出陣じゃー!オー!」

吹奏楽部も参加

演奏で行列に参加する浜松修学舎高校吹奏楽部。春に新体制になったばかりの部員65人で臨みます。

4月上旬、行列で演奏するためにアレンジされたどうする家康のテーマ曲の楽譜が届きました。さっそく、音の高低差やリズムについて語り合う姿もみられました。

「高い音がすごい多いなっていう印象があって。いま、吹けるかなと思っているんですけど、それでも頑張ってやってみたいです」「しっかりと家康を伝えられたらなって」(生徒たち)

まずは、それぞれのパートに分かれて練習しました。慣れないリズムに苦戦しつつも生徒たちで教え合いながらブラッシュアップしていきます。

“松潤にも聞いてもらいたい”

部員の中には、小学生の時から松本潤さんの大ファンという生徒もいました。初めて聞いたときはうれしくて泣いちゃったそうです。担当のトランペットでは、今回の曲は高低差がある上、リズムが難しく指が回りづらいといいますが、それでも松本さんに聞いてもらいたいと必死で練習しています。

「いまできることを精一杯練習して万全の状態で自分が一番いい演奏ができるように、それを松潤に聞いていただきたいです」

歩きながら演奏

行列は、歩きながら演奏するマーチングです。実はほとんどの生徒にとって初体験となります。演奏だけではなく、前後と間隔を合わせて、さらに横もそろえる。気を配ることだらけです。校庭で隊列を組み練習を繰り返しています。

そして、本番まで10日を切った全体練習。「どんなに練習しても 完璧は無く、完成度を高めていきたい」部活の時間を延長して練習を続けています。

「みんな本番に向けてだんだん気持ちが高まってきて集中力も高まって結構、演奏面でも良い感じになってきています」(立石幸己さん)

「高校生のパワーをどっかで感じていただいて。そういった中で みんなで盛り上がっていけたらいいな」(加藤幸太郎さん)

大河ドラマ「どうする家康」のテーマのマーチングバージョン、きいているとワクワクしてきました。本当、今回の騎馬武者行列、見るのも聞くのも楽しそうです。本番は5月5日。いざ出陣!

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