いざという時、自分で自分を守れるように~子どもと、家族と話そう~
—外出先で被災したら?ママが帰宅困難者となってしまったら?—
「その時どうするのか」ということを想定して、家族と話しておくことが、いざという時の安心につながりす。
先日「ひるどき!さいたま~ず」でもご紹介した、ママの目線で防災情報を発信している「いつもしも編集部」のみなさんに、さいたま放送局“子どもプロジェクト”で防災士資格を持つメンバーがお話を聞きました。
子どもと一緒に話して考えることが、子ども自身の身を守ることにつながります
学校や家以外の場所にいる時間が増えてくる小学生。
“いざという時”にどうしたらいいのか、家族と話したり、書いてみる・試してみるといった機会を持つことが、子ども自身の身を守ることにつながります。
(いつもしも編集部)
公衆電話がどこにあるのか、どうやって使うのか。ぜひ一度親子で体験してみてください。
わが子には親の携帯電話番号を暗記しておいて欲しいと思っています。加えて「避難場所」「非常口」「公衆電話」「停電」「火災」といった漢字や標識をクイズ形式で子どもに覚えてもらうということもおすすめしています。
もしものときに子どもが「こまったら見る」ものとして、子どもが安心できる情報を集めた「おたすけミニブック」を作成して配布しています。いざというときに自分の身を守るための行動がかわるようになっていて、自分の情報や家族の連絡先も書き込めるようになっています。
(NHKさいたま)
NHKでも「ポケット防災カード」を配布しています。家族で話し合いながら書き込んでみることで、「いざというときに、わが家ではどうするのか」ということを確認できる機会にもなります。
「ポケット防災カード」
「ポケット防災カード」を作ってもちあるこう!(外国語版もあります)|水害から命と暮らしを守る|NHK動画|事前の備えと早めの避難を
(いつもしも編集部)
毎朝、「今日家族はそれぞれどこにいるのか」を日常会話の延長として意識して確認するだけでも、いざという時の安心につながりますよね。
防災は、ママが100%担うことは難しい。そのうちの10%でも子どもにも担ってもらい家族で総合力を高めていくことが大切だと思います。
私と家族にとっての必要な防災グッズとは
いつもしも編集部さんとのお話のなかで、なるほどと思ったことは、
本当に必要な防災グッズは、「私と私の家族のためのもの」であるべきだということです。
「私」に必要なもの、「うちの子」に必要なものは何か、という目線で考えてみることが大切。
メガネ、薬などはもちろんのこと、子どもの大好きなぬいぐるみやタオルなど“寝るときに必須のアイテム”のようなもの、このお菓子があれば子どもがよろこぶ!といった食べなれたもの、ずっと遊んでいられるおもちゃや読んでいられる本…。
一般的に必要といわれる防災グッズに加えて、わが子に必要なアイテム、ありますよね。
また、防災用のリュックに入っている子どもの服や避難用の靴などもサイズアウトしていないか
確認する必要があります。こうして考えてみると、防災グッズだからと構える必要はなく、「家族で行く長めのお出かけの時にもっていくもの」という視点で考えてみると準備しやすくなるのかもしれません。
最低限外出時に持ち歩きたい備え
ママ・パパのお出かけバックには大体のものがすでにはいっている!
いつもしも版・防災グッズ「0次の備え」では以下のものがあげられています。
これをみると、すでにママバックに入っているもの、スマホアプリで代用できるものもあり、少しだけ意識することで「備え」とすることができることがわかりました。
<防災ポーチ>
■ポーチ
<情報>
■スマートフォン・携帯電話 ■モバイルバッテリー ■充電用ケーブル ■電源タップ(USB対応)■携帯ラジオ ■イヤホン ■防災情報アプリ ■帰宅支援マップ ■ハザードマップ ■家族・ペットの写真 ■ボールペン ■メモ帳
<衛生用品>
■常備薬 ■生理用品 ■救急ばんそこう ■ハンカチ ■流せるティッシュ ■マスク ■目薬 ■ヘアゴム■ジッパー付きバック ■持ち手付きビニール袋 ■おくすり手帳 ■目隠しポンチョ ■簡易トイレ ■消臭袋 ■ウエットティッシュ
<身体保護>
■メガネ、コンタクト ■使い捨てカイロ ■てぬぐい
<安全確保>
■ライト(懐中電灯) ■ホイッスル ■防犯ブザー ■安全ピン
<非常食>
■食べなれたお菓子 ■あめ ■水(水筒)
<貴重品>
■現金(小銭を含む) ■IDカード ■緊急連絡先メモ ■身分証明書 ■健康保険証 ■母子手帳
<精神安定>
■アナログおもちゃ
▲いつもしも版・防災グッズ〔0次の備え〕より。
ママバックには「備え」になるものがすでに入っています。
ここにまだ入っていないものを追加すれば「0次の備え」に。
▼スマートフォンにNHKニュース防災、らじる★らじるなどのほか自治体の防災情報を得ることができるアプリをあらかじめダウンロードすることをおススメします。
普段から食べなれている味、
好きな食べもので長期保存できるもは??
非常食は子どもと一緒に食べて、食べ方や味を確認してみてください。
幼児期は好き嫌いが多いもの…。子どもが食べられるものや日ごろから食べなれていて、長期保存ができるものは何かという視点でストックすることがおすすめだそうです。
いざという時の備え、すでに家にあるものもフル活用。
防災用品というと、少し身構えて考えてしまうこともあるかもしれません。でも、よく考えるとすでに家にあるもや、兼用できるものもたくさんあります。
いつもしも編集部さんによると、特にベビーグッズは卒業しても、防災グッズとして活用できるものもあるので、一度家の中にあるものを“いざという時にどう使うか”という視点で見直してみると良いとのことでした。
光るおもちゃも、停電時にはこどもたちの不安を和らげてくれるアイテムに!
いつもしも編集部さんとのお話を通して、
家族で「備える」こと、子どもが自分で防災を考えることは、
日常の生活なかで少し意識するだけでできるのではないかと思いました。
ぜひ、みなさんも家族で「備える」ことを考えてみてください。
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