内閣不信任決議案 立民泉氏 近く最終判断 自民茂木氏は牽制

立民 泉代表 内閣不信任決議案の提出 近く最終判断の考え

立憲民主党の泉代表は、岸田内閣は物価高騰に対応できていないなどと批判し、6月15日に迫る国会の会期末を前に、内閣不信任決議案の提出について、近く、最終的な対応を判断する考えを示しました。

立憲民主党の泉代表は6月5日、訪問先の千葉県流山市で記者団に対し、岸田内閣の政権運営について「経済無策、物価高に対応できていないとの声は全国的に大きい。『新しい資本主義』も実質的にはアベノミクスと同様だということが明らかで、分配政策も具体的なものが足りない」と批判しました。

そのうえで「われわれは不信任に値すると言ってきており、最終的な判断の段階に来ている」と述べ、6月15日に迫る国会の会期末を前に、岸田内閣に対する不信任決議案の提出について、近く、最終的な対応を判断する考えを示しました。

自民 茂木幹事長 内閣不信任決議案めぐり立民をけん制

立憲民主党が内閣不信任決議案の提出を検討していることについて、自民党の茂木幹事長は、岸田内閣は不信任にあたらないと強調したうえで「もし選挙目当てでの提出であれば国民の見方は立憲民主党にとって一層厳しくなる」とけん制しました。

自民党の茂木幹事長は、6月5日、訪問先の松山市で記者団に対し、岸田総理大臣の政権運営について「国民に対しても国会でも丁寧な説明に努め、非常に高い内閣支持率につながっているし、外交面でもリーダーシップを発揮している」と評価しました。

そのうえで、立憲民主党が、政府の物価高騰対策は不十分だなどとして内閣不信任決議案の提出を検討していることについて「物価高騰は、さまざまな対策によって欧米と比べても抑えられており、提出する理由がわからない。もし選挙目当てということであれば国民の見方は立憲民主党にとって一層厳しくなる」とけん制しました。