自民 麻生副総裁 “連合との関係強化を” 芳野会長と会談も

労働組合との関係をめぐり、自民党の麻生副総裁は、経営者に賃上げを積極的に求めているのは自民党だとして、政策の実現に向けて連合との関係を強化したいという考えを示しました。

自民党は、先月の党大会で「連合など労働組合との政策懇談を積極的に進める」と明記した運動方針を決定し、18日に開かれる党の会合には、連合の芳野会長が出席する予定で、全世代型社会保障をめぐり意見を交わすことにしています。

こうした中、自民党の麻生副総裁は、福岡市で行われた会合で講演し「今、いちばん、労働者の先頭に立って経営者に向けて『給料を上げろ、労働分配率を増やすべきだ』と言っているのは自民党だ。連合に対し『自民党と一緒に労働政策を勉強する気はないですか、政策実現には自民党がいちばんだ』という話を正面から申し上げている」と述べました。

そのうえで「自民党内で労働組合について説得するのは大変だったが、われわれとも食事をして酒を飲もうというところまできた。時代は大きく変わっている」と述べ、政策の実現に向けて、連合との関係を強化したいという考えを示しました。

3月には自民 麻生副総裁と連合 芳野会長が会談も

自民党の麻生副総裁と連合の芳野会長は3月16日夜、会談し、雇用情勢や賃上げの動向などをめぐって意見を交わしたものとみられます。

自民党の麻生副総裁と連合の芳野会長が会談するのは初めてで、自民党で労働組合との窓口を務める森英介・元法務大臣や、連合の清水事務局長が同席しました。

自民党は、3月13日に開かれた党大会で「連合など労働組合との政策懇談を積極的に進める」と明記した運動方針を決定していて、会談では、雇用情勢や、ことしの春闘での賃上げの動向などについて意見を交わしたものとみられます。