広島 参院選買収事件
議員辞職で広島市議補選へ

河井克行元法務大臣の実刑判決が確定した3年前の参議院選挙をめぐる大規模買収事件で、検察審査会から「起訴相当」と議決された議員が辞職したことに伴う広島市議会議員の補欠選挙が告示されました。
広島では、「起訴相当」と議決された議員が相次いで辞職する異例の事態となっていて、このあとも補欠選挙が続く見通しです。

11日、告示されたのは、広島市議会議員安芸区選挙区の補欠選挙です。

河井克行元法務大臣の実刑判決が確定した3年前の参議院選挙をめぐる大規模買収事件で、現金を受け取ったとされながら不起訴となり、東京の検察審査会が「起訴相当」と議決した自民党系会派の議員が辞職したことに伴って行われます。

補欠選挙には共産党1人、日本維新の会1人、無所属2人の合わせて4人が立候補して9日間の選挙戦に入りました。

選挙戦では「政治とカネ」をめぐる問題を最大の争点に、論戦が交わされる見通しです。

一方、自民党は候補者の擁立を見送りました。

広島では、「起訴相当」の議決を受けた地方議員のうち、これまでに11人が相次いで辞職したほか、11日、新たに県議会議員1人が辞職願を提出する異例の事態となっています。

このため広島では、このあとも公職選挙法に基づき、県議会議員や広島市議会議員の補欠選挙が続く見通しです。