科省汚職 贈賄側と同席
「前次官に確認する」

文部科学省の幹部が逮捕された汚職事件で、贈賄側の元役員らが設けた会合の場に厚生労働省の前の事務次官が同席していたことについて、加藤厚生労働大臣は、国家公務員は利害関係者から供応接待を受けることを禁じている公務員倫理規程を守る必要があると指摘したうえで、前次官に事実関係を確認する考えを示しました。

文部科学省の局長級の幹部が逮捕された汚職事件で、厚生労働省の前の事務次官の蒲原基道氏は、贈賄側の元役員らが設けた飲食の会合の場に同席していたことが関係者への取材でわかっています。

これについて加藤厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で「一般論で言えば、公務員には倫理規程というものがあり、それにのっとって対応することが求められる。前次官から事実関係を確認する必要がある」と述べました。

また加藤大臣は贈賄側の元役員らが作成した接近したい中央省庁の官僚のリストに厚生労働省の幹部らの名前が記載されていたことについて「すぐに動くということにはならないと思うが、いろいろな事実が出てくれば必要な対応をしていかなければいけない」と述べました。