「なぜ刑執行に
立ち会えないのか」遺族

オウム真理教の元代表の麻原彰晃、本名・松本智津夫元死刑囚ら教団の元幹部7人の死刑が執行されたことを受けて、超党派の議員連盟の総会が開かれ、関連施設の監視や周辺の警備の強化を求める意見などが相次ぎました。

総会には、オウム真理教から名前を変えた「アレフ」などの施設の周辺住民の代表者なども出席しました。

この中で、地下鉄サリン事件の被害者の会の代表を務める高橋シズヱさんは、「なぜ遺族が死刑執行に立ち会えないのか」などと今の心境を訴えました。

また出席者からは、関連施設の監視や周辺の警備の強化を求める意見や、公安調査庁による関連施設への立ち入り調査の実効性を高め周辺住民の不安を解消するよう求める声などが相次ぎました。

議員連盟の会長を務める自民党の馳元文部科学大臣は「関連施設の周辺住民は大変な思いをしている。残る6人の死刑も近いうちに執行されるのではないかという観測もあり、緊張感を持って取り組まなければならない」と述べました。

議員連盟では政府に対し対応に万全を期すよう働きかけていくことにしています